総合政策学 (保) |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 経済・社会・政治と総合政策〜持続可能な社会への政策スタイル |
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講義のねらい |
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総合政策論では、 市民や産業の活動を支える基盤としての公共政策の役割について、 理論的な枠組みと現代社会が直面する課題との両面から説明する。 具体的には、 福祉国家政策が進められた経済的・社会的背景や、 経済のグローバル化や地球環境問題が激化する中での問題点と政策課題などについて、 政策が選択・決定されるメカニズムや公共政策と経済・財政との関係などと関係付けながら説明していく。 また、 日本の自治体政策を素材として、 自治体行財政運営の近代化をめぐる理論や、 地域づくりへに向けた総合的な政策のあり方を、 総合的な保健・福祉政策への方法論を含めて提示する。 |
講義のながれ |
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1 . 総合政策を学ぶことの意義と講義の概要 2 . 市民社会の成立と公共政策 3 . 個人の自由と、 政府、 基本的人権 4 . 資本主義の拡大と社会システムの再構築 5 . 産業と福祉の調和的な発展への模索〜理想社会像と田園都市・都市経営論 6 . 社会と経済をコントロールする手段としてのナショナルミニマム 7 . これまでのまとめ 8 .“ケインズ革命”と福祉国家の出現〜経済のコントロールと完全雇用・社会保障 9 . スウェーデン福祉国家の成立と経済・社会・政治システムの特徴 10. スウェーデン福祉国家システムの転換点と背景 11. 経済のグローバル化と福祉国家の動揺 12. 全体を通じたまとめ〜 『市場の失敗』 と 『政府の失敗』 を超えて 13. 地域構造と総合政策〜地域政策の枠組み |
14. 日本の経済・社会と行財政システム〜戦後の形成経過と特徴 15. 日本型行財政システムの転換点〜グローバル化の中での構造転換 16.“働き方の転換”と失業問題 17. 地方自治システムの形成と都市・地域政策への模索 18. 栄村の地域と行政〜地域の資源と人材を活かす"地域づくり"と自治体政策 19. 自治体行財政の転換点〜市町村合併と町づくり・村おこし 20. 地球環境問題〜“持続可能な社会”への模索 21. ゴミ・リサイクルへの自治体政策〜大量生産・大量廃棄型システムからの転換 22. まちづくりと都市問題〜サスティナブルシティーへの展望 23. 都市計画と住民参加型まちづくり 24. 地域経済の振興、 自治体産業政策と町づくり 25. 福祉・保健システムと町づくり 26. 全体のまとめ (内容、 順序などは適宜変更する。) |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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この講義は、 定まった学問領域というよりも、 各分野の応用的な側面が強いと言える。 特定のテキストは使わない予定であるが、 自主的な学習の裏付けが必要と思っておいて欲しい。 理論的には極めて広範囲の分野に及ぶため、 毎回講義に出席しないと内容の理解は難しいと思われる。 |
成績評価の方法 |
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適時に受講者の意見・コメントの文章による提出を求める。 また、 筆記試験について、 別途に指示する。 |
テキスト |
参考文献などを別途に指示する。 2004 年度講義関連図書 「日本社会の可能性」 宮本憲一著 岩波書店 2000 年 第 1 版発行 「福祉国家という戦略」 宮本太郎著 法律文化社 1999 年 第 1 版発行 「分権社会の政策と財政」 重森暁著 桜井書店 2001 年 第 1 版発行 |
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