日本福祉大学 社会福祉学部

社会福祉原論 (保)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
3
前期 (週 2 回)
木 戸 利 秋

テ | マ 社会福祉実践の基礎を考える:歴史的視点と理論的視点

講義のねらい
 社会福祉実習等で現場体験を得ると、 当初の現場イメージと実際のそれとの違いに直面することがある。 その違いをどう理解するかは、 かなり重要である。 なぜなら、 その個別事例の中に、 今日の社会福祉全体に関わる問題点や課題が含まれる場合があるからである。
 本講義のねらいは、 専門職がもつべき基本的視点として、 問題を構造的に捉える視点、 及び社会福祉をめぐる全体的な視点が必要という認識から、 そうした問題把握の方法として歴史的視点と理論的視点を講じることである。 具体的にはまず英国を素材に、 歴史的な発展段階における社会福祉の理念や理論を説明する。 次いで戦後日本の社会福祉政策の焦点を概説し、 最後に代表的理論を取り上げる。

講義のながれ
1. オリエンテーション
2. 救貧法と慈善事業の段階
3. 同 上 
4. 社会事業の段階  
5. 同 上  
6. 「福祉国家」 の段階 
7. 同 上 
8. 高度成長期:シーボーム改革  
9. 同 上 
10. 低成長期:コミュニティ・ケア改革  
11. 同 上 
12. 日本の戦後改革:社会事業の近代化  
13. 同 上 
14. 高度成長期:新しい貧困と社会福祉  
15. 同 上 
16. 低成長期:福祉見直しから構造改革へ
17. 同 上 
18. 政策論:大河内・孝橋理論  
19. 同 上 
20. 新政策論:一番ヶ瀬・真田・高島理論  
21. 同 上 
22. 経営論:三浦理論  
23. 同 上 
24. 技術論:仲村−岸論争・岡村理論  
25. 同 上 
26. 予備 

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 新聞などをよく読み、 社会福祉の今日的な動向に関心をもち、 現状把握のセンスをみがくこと。 新聞記事をもとにした中間レポートを前期中に課す予定である。

成績評価の方法
 出席点 10点、 中間レポート 20点、 期末試験 70点  

テキスト 適宜レジュメを使用する。



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