医学概論C |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 公と私の立場から捉えた医療福祉 |
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講義のねらい |
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社会福祉士などの資格取得に必要とされる程度の医学的知識の理解に必要な知的インフラを先ず整備することを目的とします。 具体的には、 人体の解剖生理 (構造と機能) にかかわる基礎的知識を理解し、 特に高齢者における身体的・精神的疾患の治療・介護・リハビリテーションを行うに当たって生じる諸問題について具体的に考察を加えます。 医療過誤を含めこうした疾病に随伴する医学的・社会的諸問題を統一的に理解するための手法として、 公 (パブリック) と私 (プライベート) の対立を相補的関係として捉え直すこと、 また、 記号論的解釈をそこに加えることが現象理解に非常に有効であることを随時示していきます。 |
講義のながれ |
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前期 (1) 総論 (問題意識の在り方=公と私および記号論) (2) 解剖と生理 (循環器) (3) 解剖と生理 (呼吸器) (4) 解剖と生理 (消化器) (5) 解剖と生理 (神経系) (6) 解剖と生理 (内分泌・代謝) (7) 症状の捉え方 (発熱・息切れ・痛み) (8) 症状の捉え方 (全身倦怠感・チアノーゼ) (9) 応急処置の方法 (10) よく見られる疾患 (高血圧・心臓病) (11) よく見られる疾患 (糖尿病・脳血管障害) (12) 病院の抱えている諸問題 |
後期 (1) 総論 (前期の復習) (2) 癌の発見と予防 (3) 癌の治療法の選択 (4) 高齢者の精神疾患 (うつ病) (5) 高齢者の精神疾患 (痴呆) (6) 国際障害分類ファミリーの概要 (7) ユニバーサルデザインとは何か (8) リハビリテーションの実際 (9) 医療と介護と福祉 (10) 介護福祉問題としての高齢者の呼吸器感染症 (11) 主治医制とチーム医療 (12) 医療過誤と裁判 |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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講義内容の理解には、 参考書として提示した三つの文献を随時参照して下さい。 基礎的知識の範囲は文献 (1) に、 これに肉付けするための知識の範囲は文献 (2) および (3) に相当すると考えて下さい。 |
成績評価の方法 |
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出席 20 点+レポート 10 点+期末試験 70 点 |
テキスト |
参考書として次の三冊を指定します。 (1) 『新版社会福祉士養成講座 13 医学一般』 (中央法規出版) (2) 『記号論への招待』 (池上嘉彦・岩波新書) (3) 『臨床の知とは何か』 (中村雄二郎・岩波新書 |
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