医療福祉経済 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 経済活動としての医療サービスと福祉サービス |
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講義のねらい |
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医療は古くから仁術であると言われてきている。 福祉はお布施の世界であると考えられてきた。 しかし、 近代的な社会保障制度が整備されてくるにつれてこのような牧歌的な認識は捨て去らなければならない状況になってきている。 医療も福祉も社会制度として構築され、 その主たる財源も多くは公的な資金に依存している現状は、 いわゆる慈善事業ではなく社会経済活動として認識されるべきものである。 医療活動や福祉活動を経済的側面から認識するとどのような現状が見えるのか、 それぞれの活動分野ごとに解説を試みる。 医療場面や福祉場面でのマネーフローはどのようになっているのか、 利用者が窓口で支払う自己負担分はどのように処理されているのか、 薬の値段はどのようにして決められているのか、 風邪を引いて受診してもなぜかかった医療機関で値段が違うのか、 さまざまな疑問がある。 このような医療や福祉に係わるコストや値段の仕組みと経営する仕掛けについて、 できる限り具体的に講義し説明する。 社会経済活動としての医療や福祉とその事業を支える医療・福祉関連産業についても、 産業連関分析の結果などから概説する。 制度運営の経済分析とそれぞれの政策が基盤になる財源の確保をどのように今後構築するかを講義する。 |
講義のながれ |
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1. 医療が仁術になる理由 2. 医療の算術 3. 医療サービスの経済特性 4. 福祉はサービス産業になるか 5. 医療制度の財源方式 6. 医療費の自己負担とは 7. 公的保険と民間保険 8. わが国の医療費は高いのか 9. 医療サービスの経済的評価 10. 福祉サービスの経済評価は可能か 11. 病院を建てるのにどれくらいかかるのか 12. 福祉施設の建築コストは |
13. 医療産業の産業関連分析 14. 医療機器産業の現状 15. 医薬品産業の現状 16. 医薬品流通産業の現状 17. 医療サービスの関連産業とは 18. 医療アメニティサービスの現状 19. 社会保障制度の財政 20. 医療費は誰が決めるのか 21. 生き残る医療機関経営 22. 医療サービスにおける直接費用と間接費用 23. 継続性の高い医療制度 24. 医療サービスの経済的限界性について |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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医療サービスについて経済的視点から、 具体的に現状をできる限り視覚的な資料を用いて概説するが、 講義の際に示す内容に関するキーワードは各自で復習を必ず行うこと。」 |
成績評価の方法 |
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期末試験はレポートとするが、 講義期間中に作成した復習の自己ノートもあわせて提出すること |
テキスト | 講義のごとに提示する。 |
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