科目名 日本文化論 時 限
月−3・4

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4
3
前 期
斎 藤 夏 来

テ | マ 中世日本の外交文書をよむ

講義の概要・ねらい
 室町時代から戦国時代、 江戸時代にかけて、 日本と中国、 朝鮮との間で取り交わされていた外交文書集である 『善隣国宝記』 と 『続善隣国宝記』 を解読する。 これらの書物には、 主として、 日本から中国、 朝鮮に出された外交文書、 および、 中国、 朝鮮から日本にもたらされた外交文書が収録されている。 こうした<生の歴史史料>を解読するという作業は、 専門外の受講生にとって必ずしも容易なことではないが、 歴史史料に基づかない文化論や国際関係論では想像もつかないような虚々実々のかけひきが、 そこには記されている。 こうした外交文書をよみこむ作業を通じ、 フィクションや物語、 あるいは暗記科目としての歴史では触れることの難しい、 <生の歴史史料>のもつ迫力を伝えられればと考えている。

講義のながれ
T 『善隣国宝記』 をよむ
 1 義満政権による日明・日朝外交樹立
 2 義持政権による日明外交断絶と日朝外交の継続
 3 義教政権による日明外交復活と日朝外交の継続
 4 義政政権期の日明・日朝外交
U 『続善隣国宝記』 をよむ
 1 足利義政の時代
 2 足利将軍家分裂の時代
 3 足利将軍家の没落・織田信長の時代
 4 豊臣秀吉の時代
 5 徳川氏の時代

学習上の留意点
 自力でノートをとることを期待し、 説明を口頭で済ます場合がある。 理解できなかったり疑問が生じた場合は、 遠慮なく質問してほしい。

成績評価の方法
 成績評価は 「持ち込み可」 の試験による。 提出任意のレポートも受け付ける予定。

使用テキスト
 テキストとして田中健夫編 『訳注日本史料 善隣国宝記、 新訂続善隣国宝記』 (集英社、 1995 年) を使用する。 必要分を講義ごとに印刷、 配布し、 解読する。



(C) Copyright 2004 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。