精神保健福祉論 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
---|---|---|---|
4 | 3 | 通年 | 池 末 美穂子 |
テ|マ | 精神障害者福祉を担う精神科ソーシャルワーカーの実践と課題 |
講義のねらい |
大幅に遅れた精神障害者の福祉施策が 2002 年から市町村主体で開始された。 さらに、 2003 年からの 「新・障害者プラン」 では社会的入院の解消が明示され、 本格的な 「地域生活支援」 と医療改革が同時進行する時代に入った。 施策の変化を知るとともに、 「疾患」 と 「障害」 の関係から精神障害の特性を学び、 個々に生じる 「生活課題」 とその解決を阻む 「生活問題」 をとらえ、 福祉施策の必要性を理解する。 その福祉施策を創設し拡大する責任を担って国家資格化された 「精神保健福祉士」 の役割と専門性を考える。 医療・リハビリ・保健・福祉の関係性を学ぶとともに障害者福祉全体の動向をとらえ、 精神障害者の課題を整理する。 以上を通して精神科ソーシャルワーカーの実践と課題の理解を深める。 |
講義のながれ |
前期 1.
オリエンテーション 2. 「精神疾患」 と 「障害」 の関係性への理解 3. 障害者福祉の歴史における精神障害者福祉の特性 4. 「精神保健福祉法」 等の歴史と背景 5. 精神障害者の医療・リハビリテーション・保健・福祉の現状と課題 6. 「精神保健福祉士法」 誕生の背景と意義 後期 1. 精神保健福祉士の視点・専門性・役割 2. 市町村主体の福祉施策への転換と全国的動向 3. 社会復帰施設など精神保健福祉施策の現状と課題 4. 相談援助活動の実際と他専門職との連携 5. 精神障害者と社会保障制度 6. 精神科ソーシャルワーカーに期待されるもの |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
刻々と変化している精神障害者福祉の動向や当事者の実情を知るため、 先輩や当事者のゲスト講師を通して現実に密着しながら進めたい。 受講生にも医療・リハビリテーション・保健との関係において 「福祉」 をとらえる問題意識をもってほしい。 |
成績評価の方法 |
時々の小論文と学年末の試験での評価。 |
テキスト | 精神保健福祉士養成講座C 『精神保健福祉論』 中央法規出版 |
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