障害者コミュニケーション (保) |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
---|---|---|---|
2 | 1 | 後期 | 斎 藤 文 夫 |
テ|マ | 点字・手話・情報支援ツールと障害者の権利 |
講義のねらい |
人間は社会的存在であり、
本来的に他者とのコミュニケーションを希求する存在です。
コミュニケーション能力は生涯にわたり巧みさ豊かさをましますが、
視覚や聴覚、 発声器官などに障害 (機能不全)
がある場合、 教育や社会生活から排除され、
社会の一員として生活することを著しく制限される社会的不利
(ハンディキャップ) を被りつづけてきました。 しかし、 先人達は 「点字」 や 「手話」 などを考案してきました。 これは障害者の権利を確立する取り組みの歴史の中で、 決定的に重要な意味を持つものでした。 最近の 「情報支援機器」 の開発を含めて、 コミュニケーション手段の基礎を学び、 その意義を確認します。 |
講義のながれ |
1 .
講義ガイダンス:コミュニケーションの発達と障害者・高齢者 2 . 視覚障害者とコミュニケーション ― 視覚障害の基礎知識、 歩行、 ガイド法、 盲導犬 ― 3 . 視覚障害者とコミュニケーション ― 盲教育の歴史、 視覚障害者福祉の歴史 ― 4 . 視覚障害者とコミュニケーション ― 点字の誕生と点字の実際 ― 5 . 視覚障害者とコミュニケーション ― 視覚障害者の人権、 これからの視覚障害者福祉 ― 6 . 『視覚障害者としての私 これまで・いま・これから』 7 . 聴覚障害者とコミュニケーション ― 聴覚障害の基礎知識 ― 8 . 聴覚障害者とコミュニケーション ― 聴覚障害者の歴史と手話 ― 9 . 聴覚障害者とコミュニケーション ― 聴覚障害者の権利保障運動と手話 ― 10. 聴覚障害者とコミュニケーション ― 手話の実際、 「手話通訳」 の制度 ― 11. 『私のこれまで・いま・これから −−−聴覚障害学生のメッセージ』 12. 障害者コミュニケーション支援ツール ― 最新の情報支援機器の開発 ― 13. 障害者コミュニケーション支援ツール ― 障害者・高齢者の支援ツール開発の未来と課題 ― 14. 講義のまとめ −−−総括レポート−−− |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
コミュニケーション手段の歴史や意義を学びながら、 部分的に実際に触れて学ぶ機会を設けます。 また、 本学の障害を持つ学生から体験談を聞かせてもらう時間も設定します。 |
成績評価の方法 |
視覚障害、 聴覚障害、 新しい情報支援機器の 3 領域ごとに小レポート (15 点×3) を提出します。 最終回 (授業時間内) に総括レポート (55 点) を書いて提出します。 |
テキスト | 適宜レジュメを使用する。 |
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