ジェンダー論B |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
---|---|---|---|
2 | MN 3 | 前期 | 生 江 明 |
テ|マ | 社会のジェンダー構造から社会分析への道を開く |
講義のねらい |
生物学的性差に意味を付与する体系をジェンダーという。
また、 社会により性別の役割分担は異なる。
これら通俗化され社会常識化された価値規範は人々の行動パターンや思考パターンの中に内在化されている。
このことを批判的に捉えることで、
我われはみずからの内なる呪縛の構造を知ることができる。
それは時に人間の自然性を、 無意識の内に、 しかも、
時には美辞麗句によって修飾された暴力的な抑圧によって葬り去ろうとすることもある。 次の時代を担う学生諸君が、 現代をどう捉え、 次の時代をどのように構想していくかという問い掛けを深める講義としたい。 |
講義のながれ |
第 1
回 ジェンダーとは何か(ジェンダー概念の定義) 第 2 回 我らが内なるジェンダー 第 3 回 ジェンダー概念の歴史 その 1. (女性学からジェンダー論へ) 第 4 回 その 2. (家父長制とジェンダー) 第 5 回 開発におけるジェンダー:その 1 (WID) 第 6 回 :その 2 (GAD) 第 7 回 :その 3 (GAD) 第 8 回 EMPOWERMENT 論とジェンダー 第 9 回 資源論とジェンダーそして環境 第 10 回 政治とジェンダー 第 11 回 生活とジェンダー 第 12 回 社会福祉におけるジェンダー 第 13 回 暴力とジェンダー 第 14 回 社会的抑圧とジェンダー 第 15 回 まとめ |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
受講生によるグループワーク (ワークショップ) 方式を基本とするので、 欠席する場合は自然と授業には追いつけない。 |
成績評価の方法 |
グループワークの内容を問う評価とするので、 出席していない学生は評価対象外となる。 |
テキスト | 「ジェンダー」
ライブラリ相関社会科学 2、 原ひろ子、 大沢真理、
丸山真人、 山本泰編 新生社 「ジェンダー・開発・NGO」 C. モーザ著、 久保田賢一・久保田真弓訳 新評論 「女性と政治」 御巫由美子著、 シリーズ 21 世紀の政治学、 新評論 岩波講座現代社会学 11 「ジェンダーの社会学」 岩波書店 岩波現代選書 「ジェンダー:女と男の世界」 I. イリイチ著、 玉野井芳郎訳、 岩波書店 有斐閣選書 「ジェンダーで読む福祉社会」 杉本貴代栄著 「ナショナリズムとジェンダー」 上野千鶴子、 青土社 「女性の仕事おこし、 まちづくり」 小伊藤亜希子、 室崎生子、 川越潔子、 上野勝代著、 学芸出版社 「東アジアの家父長制―ジェンダーの比較社会学」 瀬地山角、 けいそう書房 UNDP 人間開発報告書 1995 「ジェンダーと人間開発」 国際協力出版会 |
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