科目名社会福祉システム論時 限 

単 位 数学年配当開講期間担 当 教 員
23集中小 林 哲 朗

テ|マ高齢化社会における社会的援助の現状と可能性
キーワードは、 要援護高齢者のソーシャルマーケティング、 ケアマネジメント、 介護保険

講義の概要・ねらい
 2000 年スタートした介護保険制度は 3 年目を迎えた。 話題は 「介護」 であり、 「在宅」 であり、 そして 「家族」 である。 また 「高齢者の自立支援」 を旗印に保健・医療・福祉の関係者がこぞって在宅に赴き、 供給するサービス量も右上がりである。 ところが、 一人ひとりの高齢者に必要かつ十分、 そして生涯にわたる社会的援助は何か誰も示していない。 さらに、 提供できる施設と在宅サービスの量・質とも随分とかけ離れていることは現場の誰もが実感している。 実は、 現場は混沌としているのである。 この講義では高齢者の介護と社会的援助の最前線の話題を提供する。 個々の高齢者の介護と臨床の枠を越え、 視点を移しながら、 高齢者と介護者とが抱える構造的な問題を中心に検討する。 高齢者の生活を支える社会的援助の体系を実証的に分析しこれを手がかりに、 これからの在宅と施設援助の可能性を提示したい。

講義のながれ
@ 介護保険と情報化について
A 社会福祉における需要と供給の関係について
B 要援護高齢者のソーシャルマーケティングと情報化
C 高齢者の入院と退院支援の現状
D これからの高齢者援助の可能性

学習上の留意点
@ 私の話題提供に対して皆さんがレポートを作成する。
A みなさんのレポートも素材として検討する。
B 社会的援助最前線の人たちのゲスト講義も用意する (交渉中)。
[お願い]
@ 社会福祉の話題はとかく冗長的な話や業界用語が多い。 新聞やインターネットで最近のできごとや用語に慣れておくことが必要。 キーワードは 「高齢者」 「介護認定」 「在宅」 「NPO」 など。
A 学生時代の体験学習には意味がある。 みなさんが居住する市町村や実家の特別養護老人ホームや老人保健施設、 居宅介護支援事業所 (ケアマネージャー) などの見学や (実習)、 ボランティアをおすすめします。 場所がわからない人は役場の福祉の窓口で教えてもらう。

成績評価の方法
 成績評価は出席とレポートを基本とする。

使用テキスト
 使用しません。



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