日本福祉大学 社会福祉学部

自然地理学 (旧カリ)

単位数学年配当開講形態教員名
23後期坂 部 和 夫

テ|マ我々をとりまく自然環境とその成り立ちについて学ぶ

講義のねらい
 自然地理学は、 古くから地球環境問題に強い関心を持ち、 自然の営みと人間活動との関わりあいを探求してきた学問である。 最近の研究は、 少なくとも 30 数億年にわたって、 地球環境が生物の生存・進化を許す範囲に維持されてきたことを教えている。 一方、 人間が豊かさを求める余り、 地球上のあらゆる現象、 空間、 物質そして生物群を、 限りなく消費しようとしている。 このため、 地球環境は今や危機に瀕している。 この地球の現状を探り、 その未来を考えるように留意する。 地震、 火山噴火、 台風、 山崩れ、 洪水などの災害については、 身近な実例を説明し、 さらに、 防災の基本知識を盛りこんだ講義をする。

講義のながれ
1 T. 第四紀の自然像:第四紀
2               氷河時代
3               氷河性海面変動
4               気候地形
5               第四紀の気候変化
6               生物群の変化
7 U. 第 四 紀 の 日 本 :山地の生い立ち
8                火山活動とテフロクロノロジー
9                台地の形成
10               氷河時代の日本
11               沖積平野の形成
12 V. 第 四 紀 と 人 類 :人類の進化と石器文化
13                人類による自然改変

学習条件・履修上求められるもの
 我々をとりまく自然環境に注意を払い、 また、 近い将来発生の想定される巨大地震、 火山噴火、 台風、 山崩れ、 洪水などの災害に留意し、 問題意識をもって受講すること。 なお、 テキストをベースにするが、 「講義のねらい」 に示した内容を加味した私独自の構成ですすめる。

成績評価
 本講義では、 ときどき、 講義終了直後 5〜10 分間で感想文を書かせることがある。 この感想文は、 最終の成績評価の参考にする。 試験は、 「自筆のノートのみ持ち込み可」 で実施する。

テキスト田渕洋 『新版 自然環境の生い立ち −第四紀と現在−』 朝倉書店



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