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社会福祉発達史 (夜) |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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4 | 2 | 通年 | 池 本 美和子 |
テ|マ | 前近代−近代−現代への世界史の流れの中で、 日本の社会福祉形成への歩みを理解する |
講義のねらい |
現代の社会福祉は人類が有史以来追求してきた様々な生活支援の積み重ねの上に成立している。 時代毎に様々な形をとる生活支援には、 一貫して人間の共同性および友愛の理念が示されている。 20 世紀に成立する社会福祉は、 共同性、 友愛などの意義を改めて問い直し始めたところに端を発する。 その問い直しによって、 社会福祉の 「社会」 の意味が生まれてきたといってよい。 人間の尊厳・自由・自律に基づく民主主義的な社会共同が現代社会の課題である。 この講義では、 人類史を前近代、 近代、 現代と大きく 3 つの段階に分けて、 各段階の特質を踏まえながら、 その時代が生み出した福祉の営みをとらえていく。 |
講義のながれ |
(前期) 1 . 社会福祉の歴史とは 2 . 前近代社会の生活援助 (1) 政治的・宗教的救済 3 . (2) ビデオによる前近代の救済 4 . (3) 地域相扶と公共救済 5 . 前近代社会のまとめ 6 . 近代社会の生活援助 (1) 近代の意味 7 . (2) 明治維新と恤救規則 8 . (3) 救貧法制構想 9 . (4) ビデオによる 20 世紀の映像と救済事業の展開 10. (5) 慈善事業の発展 11. (6) 救済と慈善の思想 12. 近代社会のまとめ (後期) 1 . 現代社会の生活援助 (1) 現代の意味 2 . (2) イギリスの社会福祉 3 . (3) スウェーデンの社会福祉 4 . 日本 (1) 「社会事業」の幕開け 5 . (2) 「社会事業」の諸相 6 . (3) 救護五法の成立 7 . (4) 社会保険制度の成立 8 . (5) 太平洋戦争下の厚生事業 9 . (6) 映像 (敗戦後 50 日の記録) 10. (7) 戦後における社会福祉の再生 11. (8) 現代的成熟と社会福祉 12. (9) 福祉改革と社会福祉 13. まとめ |
学習条件・履修上求められるもの |
テキストの内容を基本とするが、 講義では予習を前提としてすすめるので、 分からない点を整理しておくことが必要である。 中学校程度の基礎的な日本史についても学習しておくことを期待する。 |
成績評価 |
筆記試験で持ち込み不可。 |
テキスト | 池田敬正・池本美和子 『日本福祉史講義』 高菅出版、 2002 年 |
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