21 世紀初頭の今日の国際社会は、 アメリカの同時多発テロに象徴される如く、 混乱と不確実性の最中にある。 第三世界における貧困の拡大や環境破壊は益々その深刻の度合いを増し、 その背景の中で世界は民族・宗教的な対立・紛争が激化するとの見方が提示されてきた。 然し、 果たしてその視点は真実なのであろうか。 実は、 世界中で展開される紛争や抗争の背後には、 社会主義体制の崩壊を背景とした 「新国際秩序」 樹立に向けた国際金融資本や多国籍企業の仕掛けが潜んでいる。 平和な世界を構築しようとすれば、 そうした国際社会の構造システムを冷徹に見抜く目を養う事が肝要である。 マスコミの思想操作に惑わされる事のない分析眼と思考力こそが今問われている。 |
1 . オリエンテーション/ 「新国際秩序」 と同時多発テロ 2 . 国際紛争の背景/アフリカ鉱山資源の略奪 3 . 国際原子力・核エネルギー問題と IAEA 4 . 国際石油問題と湾岸戦争の意味 5 . イスラエル・パレスチナ問題 (1) 6 . イスラエル・パレスチナ問題 (2) 7 . 国際援助とペルー日本大使館占拠問題 8 . 国際食糧問題と多国籍アグリ・ビジネス 9 . 国際軍縮問題と日米安保条約・沖縄問題 10. 国際経済・貿易の再編成と国際金融危機 11. ロシアの政治経済問題 12. 中国・北朝鮮問題 13. まとめ:「新国際秩序」 の行方と日本の選択 |
新聞記事、 専門書、 情報誌ならびに関連の特集番組等に幅広く目を通し、 国際情勢・問題に対する感性を普段から磨いておくことが先ず基本である。 然し、 それらの内容を鵜呑みにすることなく、 自らの視点で多面的な思考を心がける必要がある。 |
自らの最も関心のある国際問題を取り上げ、 それを自分なりの視点で分析・論評するレポートを最後にまとめてもらう形で評価を行う。 出席は問わないが、 一連の講義を聴いておかないと内容的には難しいであろう。 |
(C) Copyright 2002 Nihon Fukushi University. all rights reserved. 本ホームページからの転載を禁じます。 |
|
 |