日本福祉大学 経済学部

社会教育特講T

単位数学年配当開講形態教員名
43通年木見尻 哲 生

テ|マ現代の社会問題と社会教育の課題

講義のねらい
 現代は変化の激しい時代であり、 社会の抱える問題は深刻化・複雑化している。 それ故、 人は一生学び続けなければ社会の流れから落ちこぼれてしまう…このように生涯学習の必要性が説かれている。 資格がもてはやされるのもこの現れであろう。 しかし、 このような考え方は、 人々に生涯にわたっての競争を強いることになり、 「健康で文化的な生活」 を保障することにはならない。 本講義では、 このような生涯学習への疑問から始めて、 北欧の生涯学習の事例に学びながら、 我が国の社会教育のあり方を理解する手助けにする。 さらに、 社会教育が現実の社会問題にいかに対処できるかに考察を進める。

講義のながれ
1. 大人が学ぶということ
    (学ばされる社会と学ぶことのできる社会)
2. ユネスコの生涯学習論
3. 北欧デモクラシーと生涯学習社会
   スウェーデンの学習サークル
   デンマーク Folk High School とその背景
   日本への Folk High School の導入
4. 農山村の社会教育
   その歴史認識
   農山村の状況と社会教育の課題
   環境問題と社会教育
5. 情報化社会と社会教育

学習条件・履修上求められるもの
 新聞等に目を通して社会問題への理解を深めるとともに、 社会教育施設を意識的に利用して、 社会教育の現実に接して欲しい。

成績評価
 小レポートを数回予定しているが、 評価に際しては、 学年末試験 (レポート) を重視する。

テキスト使用しない。 授業中に紹介する文献を参考にすること。



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