日本福祉大学 経済学部

開発援助

単位数学年配当開講形態教員名
43通年今 井 正 幸

テ|マ21世紀の国際援助はどうなっていくか

講義のねらい
 松尾芭蕉が 「不易流行」 という言葉を残しています。 国際援助の世界でも、 援助は時代の変遷によって多くの変貌をとげていますが、 基本には不変の理念があるように思います。 この講義では国際援助の基礎的な事項の制度や開発事業の必要性、 援助の有効性、 援助の主軸となる開発金融などを平易に説明していくことにより、 抽象的な理論よりも援助の実際に焦点を当てて、 皆さんの正しい理解を求めたいと考えています。 又、 経済理論、 国際経済、 国際政治、 行政、 財政、 金融などの関連する知識についても、 その都度必要な説明を加えます。 援助の実態と問題点を理解することにより、 皆さんの模索している将来への方向づけを自ら体得できることを望みます。

講義のながれ
第1部 現在の国際開発援助
 1. 転換期の国際開発援助
 2. 最近の課題
 3. 途上国と援助の定義
 4. 援助の理念と歴史
第2部 開発援助の仕組み
    −国際開発金融−
 1. 日本の国際開発援助
   (1) JBIC (旧OECF)
   (2) JBIC (旧EXIM)
 2. 世界各国の国際開発援助
 3. 国際開発金融機関
   (1) 世銀・IMF
   (2) その他の国際開発金融機関
第3部 国際援助の具体例と将来の方向
 1. 途上国の援助受入政策
   (バングラデシュとスリランカ)
 2. 援助国、 被援助国間の誤解
   (エジプト)
 3. 国家総合開発
   (タイ)
 4. 日本のODA批判論の総合的考察
 5. これからの国際開発援助
  

学習条件・履修上求められるもの
 講義は毎回項目ごとに完結した型で行ない、 用語や概念の正確を期するためにレジメを用いる。 しかし、 全体として纏まるようにしてあるので欠席しないこと。
 教室内外での質疑応答を歓迎する。

成績評価
年度末にテストを行い、 それにより評価する。
月1回程度アンケートを行なって出席状態を査定し、 評価に加味する。

テキスト今井正幸  『入門 国際開発金融』   (亜紀書房 (2001.3))



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