日本福祉大学 経済学部

ベンチャー経営

単位数学年配当開講形態教員名
43通年秋 庭   太

テ|マベンチャー企業および中小企業に必要とされるアントレプレナーシップ・企業家の行動

講義のねらい
 バブル崩壊を契機として、 経済を取り巻く環境が急速に変化しています。 この環境変化は日本だけの現象ではなく、 アメリカおよびアジア諸国でも同様に見られる現象です。 この環境変化の中で、 重要な経済活動の担い手として注目されているのが、 ベンチャーといわれる中小規模の企業です。
 ベンチャー企業は、 急速な成長と雇用創出を実現する牽引となり、 かつてアメリカが経済的苦境に立たされたときにも、 経済の担い手として重要な役割を果たしたことはよく知られています。
 本講義は、 中小企業やベンチャーを中心としながら、 大企業や地域の中小企業の新規事業創造をも射程に入れて講義を展開します。 講義では代表的な急成長ベンチャーのみならず、 比較的小規模のベンチャーおよび、 地域の中小企業の事業創造事例も事例として紹介します。
 実際の事例および映像資料を多く用いることにより、 理論と実践の接点を紹介し、 リアリティのある講義を目指したいとおもっています。

講義のながれ
1. 講義概要と映像資料
2. 映像資料02 (シリコンバレー)
3. ベンチャーと一般中小企業の違い
4. ベンチャー・中小企業をとりまく制度
5. 知的所有権
6. ケーススタディ01
7. アントレプレナーシップ
8. アントレプレナーシップ02
9. アイディアの源泉とスタートアップ
10. ベンチャーの戦略(1):コンセプトと戦略の関係性
11. ベンチャーの戦略(2):コンセプトづくりのプロセス
12. ベンチャーの戦略(3):ネットワークを通じた相互作用
13. ケーススタディ02
14. ベンチャーの組織
15. ベンチャーの成長(1):企業の成長理論
16. ベンチャーの成長(2):企業の変革プロセス
17. ベンチャーの技術戦略
18. ベンチャーと地域
19. 社内ベンチャー
20. 社内ベンチャー02
21. ケーススタディ03
22. ベンチャーとインキュベーター
23. 福祉ベンチャーの現状

学習条件・履修上求められるもの
講義を妨害したり、 他人の迷惑になることについては厳重に注意します。

成績評価
成績評価は原則として試験のみです。

テキスト参考文献 (テキストは使用しない)
ジェフリー・A・ティモンズ (1997) 『ベンチャー創造の理論と戦略』 (ダイヤモンド社)
カール・H・ヴェスパー (1999) 『ニューベンチャー戦略』 (同友館)
D・ヘントン他 (1997) 『市民起業家』 (日本経済新聞社)、 松田修一 (1994) 『ベンチャー企業の経営と支援』 (日本経済新聞社)
柳孝一, 山本孝夫 (1996) 『ベンチャーマネジメントの変革』 (日本経済新聞社)
今井賢一 (1984) 『情報ネットワーク社会』 (岩波新書)、 金子郁容 (1986) 『ネットワーキングへの招待』 (中公新書)
清成忠男・田中利見・港徹雄 (1996) 『中小企業論』 (有斐閣)、 忽那憲治・山田幸三・明石芳彦 『日本のベンチャー企業』 (日本経済評論社), 1999、 バイグレイブ・W・D 『MBA・起業家育成』 (学研), 1996



(C) Copyright 2002 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。