日本福祉大学 経済学部

管理会計

単位数学年配当開講形態教員名
43後期足 立   浩

テ|マ管理会計の基礎を学ぶ

講義のねらい
 管理会計は、 企業等の経営を合理的に進めるための内部的管理手段の一つである。 本講義は従来、 いわゆる管理会計の基礎的手法の理解を主たるねらいに進めてきたが、 学生による授業評価によれば、 十分理解できないという一部の学生はその原因の一つに、“何のためにこの科目を学ぶのかがわからないため”を挙げていた。 これは、 理解できるとしている多数の学生にとっても重要な問題といえる。 そこで今年度は、 手法そのものもさることながら、 管理会計 (または会計による管理) が経営にとってなぜ必要なのか、 どのような事情のもとで、 いかにして、 どのような管理会計が求められるようになったのかという、 いっそう基本的な問題について、 歴史的諸事例を参照しつつ講義を進めることとする。 歴史的事例から現代管理会計に通ずる基本を学ぶものとしたい。

講義のながれ
1. 管理会計を学ぶ意義と目的
2. 管理の概念
3. 管理会計の概念
4. 管理会計の前提条件
5. 生産過程の会計的統制 (1)
6. 生産過程の会計的統制 (2)
7. 近代的原価計算の原初的形態 (1)
8. 近代的原価計算の原初的形態 (2)
9. 産業革命期の管理原価計算 (1)
10. 産業革命期の管理原価計算 (2)
11. 簿記と原価計算の統合 (1)
12. 簿記と原価計算の統合 (2)
13. 大企業の管理原価会計 (1)
14. 大企業の管理原価会計 (2)
15. 重層的経営組織の会計的管理システム (1)
16. 重層的経営組織の会計的管理システム (2)
17. 資本間競争と管理原価会計 (1)
18. 資本間競争と管理原価会計 (2)
19. 管理原価会計の価格政策的機能 (1)
20. 管理原価会計の価格政策的機能 (2)
21. まとめ

学習条件・履修上求められるもの
 毎回の講義の重点 (ポイント) をできるだけ明確にしながら説明するつもりであり、 その適切な理解を成績評価につなげる予定なので、 テキストと講義からそれをしっかり把握すること。

成績評価
 基本的には、 各週ごとの講義終了前に学習のポイントについて簡潔なレポート (テーマ等を明記した用紙を配布する予定) を作成・提出してもらい、 それで基本的評価を行う予定。

テキスト足立 浩 著 『アメリカ管理原価会計史』 晃洋書房



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