単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
4 | 3 | 通年 | 津 森 信 也 |
テ|マ | グローバリゼーションの時代における企業経営と企業財務の役割を探る |
自由主義経済下において最も重要な経済的役割を果たしているのは企業である。 企業の自由な活動が社会に最も高い生産性をもたらし、 社会に貢献する。 社会主義経済の破綻がそれを逆に証明している。 企業活動の基礎を構成するものが企業財務である。 企業財務の理解無しには企業経営は行えないし、 その他福祉団体等の団体の経営も行えない。 経済は 「お金」 で動いている。 「お金」 を理解することが、 あらゆる組織の経営を行うために不可欠な条件である。 本講義においては、 企業となにか、 資金とはなにか、 なぜ企業経営には資金が必要であるのか等の基礎知識を理解させ、 その上で社会生活に欠かせない新旧企業財務の知識を修得させることを目的とする。 |
まず、 企業とは何かを考える。 ほとんどの学生は漠然とした企業のイメージを持っているが、 社会人として必要な程度の知識は持っていない。 社会に出るとどのような世界が待っているのかを理解することが第一である。 次いで、 資金の役割を考える。 経済企業活動には資金が要るが、 なぜ必要なのか。 どの程度必要なのか。 どのように計算するのか。 そもそも資金とは何なのか。 金融という言葉の意味が漠然としてではなく、 具体性を帯びて理解できるようにする。 以上の原点を理解させた後、 具体的な企業財務にはいる。 金融機関、 金融市場を理解し、 その中で、 企業の資金の調達を考える。 抽象的な資金調達ではなく、 具体的な調達を、 具体的に考えさせる方向で講義を行う。 外国為替の基礎も修得させる。 この段階で、 全体像が理解できてくるはずであるので、 後半はやや高度な学習に入る。 企業の目的と社会的役割から始まり、 資本のコスト、 デリバティブ、 格付け、 ALM、 プロジェクト金融、 投資やM&A等である。 これらの学習に不可欠な基礎理論もこの段階で修得させる。 講義終了後には、 社会人の平均値以上の金融知識と経済の理解能力を身につけているはずである。 |
企業財務は社会人になれば、 即座に必要になる学問である。 したがって、 テキストを読み、 講義に出席しておれば自然に理解できるように、 具体的な講義を行う。 粘り強く自分が当事者になったつもりで考えることである。 |
基礎用語と基礎知識には憶えてしまわねばならないことも多い。 したがって、 次のステップへの前提として、 知識を記憶しているかは評価の対象になる。 しかし、 最も重要なことは自分で考えているかどうかである。 |
テキスト | 『入門 企業財務−理論と実践』 東洋経済新報社、 2000年3月 |
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