日本福祉大学 経済学部

非営利組織論A・B

単位数学年配当開講形態教員名
42通年雨 森 孝 悦

テ|マ日本社会の構造変動とNPOの役割

講義のねらい
 近年、 日本では大きな社会変動が起きている。 グローバル化、 少子高齢化、 情報化、 経済成長の停滞などと関連して、 企業では雇用や統治のあり方が変わりつつあり、 政府も地方分権、 構造改革など変革の荒波に洗われている。 非営利組織に深く関わる福祉、 医療、 教育などの分野でも改革が進行している。
 既存の制度や組織が大きく見直される中で、 自己責任、 情報公開、 市民参加などがキーワードとなっており、 援助者と被援助者、 サービスの供給者と利用者の関係が上下関係からより対等な関係へと変わってきている。 この講義では、 こうした大きな変動、 変革にNPOなど非営利組織がどのように関わっているのかをみていく。 また、 マネジメントの課題についても学ぶ。

講義のながれ
T. 非営利組織の世界
 1. 非営利組織とは何か
 2. 非営利組織の制度
 3. 戦後史をたどる
 4. 非営利セクターの大きさ
U. 非営利組織の活動分野
 5. 福祉・医療
 6. 子育てと教育
 7. 環境の保全
 8. 地域づくり
 9. 人権と平和
 10. 海外協力
V. 非営利組織の社会的役割
 11. NPOらしさとは
 12. 非営利組織の存在理由
 13. 行政補完型団体のゆくえ
 14. NPOと企業の競争と協働
 15. NPOと行政のパートナーシップ
W. 世界の非営利セクター
 16. アメリカの非営利セクター
 17. ヨーロッパの非営利セクター
 18. アジアの非営利セクター
X. NPOのマネジメントと発展戦略
 19. 非営利組織のマネジメント
 20. 経営資源の開発
 21. 組織運営とリーダーシップ
 22. NPOの支援の仕組み
 23. 社会変革の装置としてのNPO
24. まとめ

学習条件・履修上求められるもの
質問、 討議、 調査などの形で授業に積極的に参加する人を歓迎する。
授業の管理者としての立場から、 私語その他授業の妨害となる行為をする学生は厳しく注意する。 文献:中村陽一+日本NPOセンター編 『日本のNPO2000』 日本評論社、 1999。
スミス・バックリン・アンド・アソシエイツ 『みんなのNPO 組織づくり・お金づくり・人づくり』 海象社、 1999。

成績評価
学年末試験、 小レポート、 授業への参加度、 NPOの活動への参加などによって評価する。

テキスト適宜レジュメを使用する
毎回、 授業の終わりにコメント・質問用紙を提出してもらう。



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