日本福祉大学 経済学部

国際金融

単位数学年配当開講形態教員名
43後期毛 利 良 一

テ|マグローバル・マネー革命をどう考えるか

講義のねらい
 国境を超える金融取引は急速に増大している。 ドル建て証券を買った人が円相場の急騰による為替差損に泣いた話。 巨額の資金流入に支えられていたアジア諸国が、 急激な資金流出による為替相場の下落、 外貨債務の急増によって、 通貨金融危機に転落した話。 金融のグローバル化は私たちの生活に大きな影響を持つようになった。 この授業では、 2国以上の間での貨幣・金融取引から生じる様々な経済問題を、 理論、 制度、 歴史をふまえ、 最近のデリバティブやヘッジファンドなど、 マネー革命が持つ意味についても考えていきたい。 応用科目としての性格が強いので、 「国際経済」 「金融理論」 「金融市場論」 などをあわせて履修することが望ましい。

講義のながれ
1- 2 国際決済と外国為替
3- 4 国際収支と国際貸借
5- 6 外国為替市場と為替相場
7- 8 国際金融市場
9-10 国際通貨
11-12 第2次大戦後におけるIMFの創設
13-14 ドル危機と変動相場制への移行
15-16 EU通貨統合の展開
17-18 発展途上国・移行経済と国際金融
19-20 デリバティブ、 ヘッジファンド、 金融工学
21-22 アジア通貨・金融危機
23-24 国際金融システムおよびIMF・世界銀行の改革

学習条件・履修上求められるもの
 新聞の経済記事を読もう。
 テレビの国際経済・金融関連ドキュメンタリー番組を見よう。
 授業中の質問・討論を歓迎します。

成績評価
 出席30点+中間レポート20点+最終試験50点

テキスト上川孝夫・藤田誠一・向壽一 『現代国際金融論』 有斐閣、 1999年



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