単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
2 | 2 | 前期 | 安 藤 茂 実 |
平和学はどのようにして戦争をなくし、 平和を維持、 確保するかを探求する学問であるが、 真の平和とは戦争がないというだけでなく、 貧困、 差別、 抑圧、 環境破壊などの社会構造的暴力を克服して、 各個人が自由に能力に応じた人間性豊かな生活を享受できる状態でなければならない。 国際社会では、 国家や政府に代わり、 NGO、 市民社会の活動が大きな力をもつようになっている。 各個人ひとりひとりが国際的な政治、 経済、 社会の動きに関心をもち、 何が問題点であるかを理解し、 あわせて国際的な活動に積極的に参加する意識を高めることを講義のねらいとする。 |
1. 平和学の誕生と現状 2. 戦争 (紛争) をなくす努力 (1) 核廃絶と軍縮 (2) 国連の役割 (3) 国際協調と相互依存 3. 構造的暴力と積極的平和 (1) 中心−周辺構造 (2) 南北問題 (国連人間開発報告書) 4. ODAをめぐる諸問題 (1) 開発至上主義に対する批判 (2) アフリカ、 タイの例 5. 市民社会とNGOの活躍 |
国際NGOの活動に関心をもち、 その活動レポートなどを読んでもらいたい。 講義内容について質問、 反論を歓迎する。 |
テキスト | 高柳先男 『戦争を知るための平和学入門』 筑摩書房 |
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