日本福祉大学 経済学部

日本の歴史A

単位数学年配当開講形態教員名
41通年龍 澤   潤

テ|マ日本の近代化の諸相

講義のねらい
 19世紀の日本は、 江戸幕府が倒れ、 明治新政府による新しい統治国家が誕生した時期である。 西欧の技術や方法論を取り入れながら、 明治新政府が主導した近代化へのとりくみは、 現在われわれが生きている世の中にも多分に影響している。 この講義では、 日本の近代化をさまざまな視点から検討し、 当時の日本が置かれていた立場や社会状況を把握することを目標とする。 そして、 単純に 「過去のことを学ぶ」 というだけでなく、 今日的課題を考える上での素材にしてもらえればと考えている。

講義のながれ
1 19世紀の国際社会と日本
  西欧諸国の日本観/諸国の来航と安政開港/生糸・茶・木綿/開港場の様相
2 幕末期の国内社会
  幕府の実力/村を守る人々/尊王攘夷運動/世直し
3 大政奉還と明治新政府
  「明治維新」 とは/版籍奉還と廃藩置県/教育制度と徴兵令/地租改正/廃仏毀釈/ 「国民国家」
4 近代化への道
  「和魂洋才」 とは/新聞の誕生/切り捨てられる慣習/自由民権運動
5 近代化を生きた人々
  官僚とエリート/名望家/商人/女性
6 近代化の達成とその課題
  日清戦争と日露戦争/産業革命の達成/近代化による新たな課題

学習条件・履修上求められるもの
 毎回の授業では、 その都度一つのテーマに絞って話をしていく。 その際には何か一つでも疑問がもてるように常に考える姿勢で授業に出席することを希望する。

成績評価
 学年末の試験と平常点 (出席)。 出席に関しては、 毎回の授業で感想程度のレポートを書いてもらう。

テキスト使用しない



(C) Copyright 2002 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。