政治の問題は、 わたしたちの生活のさまざまな領域に少なからぬ影響をあたえているが、 本講義は、 現実の多様な政治現象を動かしている基本的な構造要因を、 近代日本の政治の動きを素材にして明らかにし、 政治についての基本的な見方を考えてみようとするものである。 |
以下のテーマにそって講義をすすめる。 @政治における内政と外交の関連 政治はおおきく内政と外交からなるが、 両者は相互に密接に関連している。 政権を把握する政治勢力の交代と外交政策の転換を事例に、 そのメカニズムをとらえる。 A政治と社会領域の問題 政治における政策決定は、 狭い意味での政治の領域だけでなく、 経済政策や社会政策など国民生活のさまざまな領域におよぶ。 その関係の構造をみる。 B政治における支配の正統性の問題 (政治と文化) 支配の正統性の問題は、 政治権力にかかわる枢要な事柄の一つである。 この問題は文化の問題と密接にかかわるが、 典型的な事例として天皇制の問題を分析する。 C現代日本政治の諸問題 日米安保体制、 五五年体制とその崩壊、 政治腐敗、 国際貢献、 そして福祉国家の問題など、 現代日本政治の直面している諸問題を検討し、 今後の展望を考える。 |
講義は、 テキストを読んでいきながら、 関連する事項を取り上げつつ進める。 |
テキスト | 川田稔 『柳田国男その生涯と思想』 吉川弘文館 |
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