障害者コミュニケーション (保) |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
---|---|---|---|
2 | 1 | 後期 | 坂井田 美代子 |
講義のねらい |
私たちはコミュニケーションを通して情報を共有する、 情報を共有することで、 相手の考えや痛み等を分かち合ったり、 励ましあったり共感関係を育てあいながら、 人間関係を深め、 広げている。また、 コミュニケーションをとることで、 お互いが刺激し合い、 判断力や評価する力を育て人間として発達をしていく。 聴覚に障害を持つ人たちは、 この情報を共有することから遮断される事が多く、 共感関係を持ち合い、 人間関係を豊かに作り上げることに困難さをもっている。 また聴覚障害に対する無理解やコミュニケーション手段が異なることで、 コミュニケーションの壁を作られやすく、 人と人との係わり合いに大きな制約を受けてしまう。 このように、 聴覚障害者の社会生活にコミュニケーションの課題は端的に現れている。 よって本講義では、 聴覚障害についての理解を通して、 聴覚障害者のコミュニケーションについて学ぶこととする。 |
講義のながれ |
1. 本講義で学んでほしいこと ・本講義のねらい ・コミュニケーションの果たす役割 2. 聴覚生理と聴覚障害 3. 言語習得と発達過程 ・ことばの役割 ・ことばの発達 4. 聴覚障害者をとりまく社会環境 ・人権復権の歴史 (ろうあ運動 50 年史) ・手話の成立と発展 ・聴覚障害者の暮らしの変遷 5. 聴覚障害者とコミュニケーション環境 6. 聴覚障害者のコミュニケーション保障の歴史と課題 7. 聴覚障害者とバリアフリー |
学習上の留意点 |
本講義は、 聴覚障害者のコミュニケーションを中心に展開する。 ビデオ教材や当事者の体験等を取り入れた講義を展開する。 自分の生活の中でコミュニケーションがどのようにとられ、 活かされているのか、 具体的な課題として、 実感的に学ぶ姿勢を大切にしてほしい。 |
成績評価 |
最終試験とミニレポート・出席状況を加味し評価をする。 |
テキスト | 最初の授業で指示する。 |
(C) Copyrighted 2001 Nihon Fukushi University. All rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。