障害者コミュニケーション (保)

単位数学年配当開講形態教員名
21後期坂井田 美代子

講義のねらい
 私たちはコミュニケーションを通して情報を共有する、 情報を共有することで、 相手の考えや痛み等を分かち合ったり、 励ましあったり共感関係を育てあいながら、 人間関係を深め、 広げている。また、 コミュニケーションをとることで、 お互いが刺激し合い、 判断力や評価する力を育て人間として発達をしていく。
 聴覚に障害を持つ人たちは、 この情報を共有することから遮断される事が多く、 共感関係を持ち合い、 人間関係を豊かに作り上げることに困難さをもっている。 また聴覚障害に対する無理解やコミュニケーション手段が異なることで、 コミュニケーションの壁を作られやすく、 人と人との係わり合いに大きな制約を受けてしまう。
 このように、 聴覚障害者の社会生活にコミュニケーションの課題は端的に現れている。
 よって本講義では、 聴覚障害についての理解を通して、 聴覚障害者のコミュニケーションについて学ぶこととする。

講義のながれ
1. 本講義で学んでほしいこと
 ・本講義のねらい
 ・コミュニケーションの果たす役割
2. 聴覚生理と聴覚障害
3. 言語習得と発達過程
 ・ことばの役割
 ・ことばの発達
4. 聴覚障害者をとりまく社会環境
 ・人権復権の歴史 (ろうあ運動 50 年史)
 ・手話の成立と発展
 ・聴覚障害者の暮らしの変遷
5. 聴覚障害者とコミュニケーション環境
6. 聴覚障害者のコミュニケーション保障の歴史と課題
7. 聴覚障害者とバリアフリー

学習上の留意点
 本講義は、 聴覚障害者のコミュニケーションを中心に展開する。
 ビデオ教材や当事者の体験等を取り入れた講義を展開する。
 自分の生活の中でコミュニケーションがどのようにとられ、 活かされているのか、 具体的な課題として、 実感的に学ぶ姿勢を大切にしてほしい。

成績評価
 最終試験とミニレポート・出席状況を加味し評価をする。

テキスト最初の授業で指示する。


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