アジア経済

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 3 集中 アーナンダ クマーラ

テ┃マ 「曲がり角の発展途上国の経済・産業開発戦略:東南及び南アジアを中心に」
Economic and Industrial Development Strategies of Developing Asia in Transition

講義のねらい
 80 年代に 「世界の成長センター」 と呼ばれていたアジア地域の国々が、 いわゆる 「経済・金融危機」 のため、 より注目を浴びるようになってきた。 もとより農業に依存していた多くのアジア諸国が、 工業部門 (産業開発) に重点を置いた経済活動及び開発戦略を採用したことは、 これまでの成長の重要な原因の一つであろう。
 しかし、 途上国の中では、 産業開発活動を進めるのに必要な物的、 技術的、 社会的インフラ整備が十分に行われていない国が多くある。 それにも関わらず成長を続けてきた国が多い。 その理由は何であろうか?
 本講義では、 アジア発展途上国の経済・産業開発戦略及び工業団地開発について議論し、 1980 年代から急速に増加してきた外国投資受け入れによる地元への影響について話し合う。 それにより、 外資依存型の経済開発戦略を採用しているこれらの国々の将来性について討論する。

講義のながれ
1〜3 時間目: 発展途上国の状況全般 (含むスライド/ビデオ)
 アジア発展途上国社会の特色などについて
 (アジア発展途上国社会を理解するための具体的な情報、 指標に基づいた討論)
4 時間目: アジア発展途上国の経済、 社会、 産業開発に関する諸問題について
5〜6 時間目: アジア諸国の経済開発、 産業開発戦略について:東南アジアからの具体例を参考にした議論、 討論 (含むスライド)
7 時間目: アジア諸国の経済開発、 産業開発戦略について:南アジアからの具体例を参考にした議論、 討論
8〜9 時間目: 海外投資に伴う経済開発について:その具体的な評価枠組みについて
 経済開発と海外投資受け入れについて:東南アジアからの具体例を中心とした議論 (含むビデオ)
10 時間目: 経済開発と海外投資受け入れについて:南アジアからの具体例を中心とした議論 (含スライド)
 アジア発展途上国の経済開発の過去、 現在、 未来の展望について:総括討議及びま とめ (含むビデオ)
10 時間目: 筆記試験

備 考:主要な対象国は、 東南アジア地域からインドネシア、 マレーシア、 フィリピン、 タイ、 及び南アジア地域からはスリランカ、 インドであるが、 必要に応じて当地域の他の国々も対象とする。

学習上の留意点
 講義方式で授業を行うが、 受講者との対話型の講義にしたい。 自分の意見を積極的に伝えようとする学生を歓迎。

 

成績評価
 出席及びレポート提出による成績評価を行う。

 

テキスト テキスト:特に使用しないが、 必要に応じて資料を配布する。 その他に、 アジア社会に対する理解を深めるためビデオの上映、 スライド、 OHP 等を利用する予定である。


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