国民所得論

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4 2 通年 渡 辺 源次郎

テ┃マ 経済循環と所得決定理論を実証的に学ぶ

講義のねらい
 国民所得論で学ぶことは大別して二つに分かれる。 一つは、 マクロ経済学の基礎となっている 「国民経済計算体系」 を学ぶことである。 これは国民所得統計、 産業連関表、 国際収支表、 資金循環表、 国民貸借対照表からなる。 これらの統計の仕組み、 読み方を現実の統計(国民経済計算年報のグラフ等)を使って学習する。 次にこれら分析道具を用いて、 主として国民所得の決定の仕組みを学ぶ。 後者はマクロ経済学と重なる部分があるが、 特にここでは、 現実のデータを使って実証的に学ぶことにより役に立つ経済学を目指したい。

講義のながれ
前期 (国民経済計算)
 1. マクロ経済の捉え方
 2. 国民経済計算の基本的枠組み
 3. 財貨・サービスの供給と需要
 4. 実質化とデフレーター
 5. 所得の分配・処分と貯蓄・投資
 6. 海外との取引
 7. 資金の運用と国民貸借対照表
 8. 産業連関表の仕組みと産業連関分析
後期 (国民所得の決定)
 9. 特講−経済白書
10. 消費と貯蓄
11. 設備投資と在庫投資
12. 金融と株価
13. 貨幣の需要と供給
14. 乗数理論と IS-LM 分析
15. 経済政策の有効性

学習上の留意点
 マクロ経済学を学び直してみたいと思う人もどうぞ。 OA 教室でパソコン等を使用して視覚的に学ぶ。

 

成績評価
 期末テストで行う。

 

テキスト 福田慎一他 『マクロ経済学・入門』 有斐閣


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