会計学B

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4 1 通年 谷 江 武 士

テ┃マ  新しい会計制度−新会計基準で企業はどう変わるか−

講義のねらい
 2000 年から新会計基準がスタートしたが、 この新会計基準の実施によって企業経営にも大きな影響をもたらすことになる。 本講義のねらいは、 新会計基準によって企業はどう変わっていくのかに焦点を置いている。
 1990 年代の 「平成不況」 のもとで、 株価や地価の下落そして不良資産の発生、 退職金や年金の積立不足の発生が顕在化している。 このため、 金融資産の時価評価の実施や固定資産の減損などの資産評価が検討されている。 また企業の M&A や分社化・持株会社化などによる企業集団の再構築化に伴う連結会計やセグメント会計が重要視されている。 これまでの損益計算書に加えてキャッシュフロー計算書 (連結) が制度化されている。 環境問題と関連して環境会計や環境監査が注目されてきた。 新会計基準は、 バブルとその崩壊の下での企業の反省から把えられるべきものであるが、 国際会計基準に押されて規定されている。 こうした点を考えながら論じていきたい。 また、 本年度は、 「企業会計原則」 について 「新会計基準」 と関連した部分に限り言及していきたい。

講義のながれ
前期
 1. バブル崩壊と会計ビッグバン
 2. 会計と会計基準設定の歴史
 3. 連結会計
 4. セグメント別会計
 5. 金融資産の時価評価
 6. 退職給付会計
 7. キャッシュフロー計算書

後期
 8. 税効果会計
 9. 研究開発費会計
10. リース・オフバランス会計
11. 減損会計
12. 棚卸資産への低価基準の強制
13. 環境問題と環境会計
14. 監査制度の動向

学習上の留意点
 わからないところは、 授業終了時または質問票に質問して下さい。

 

成績評価
 小テストおよび定期試験で評価。 出席を加味。

 

テキスト 『グローバルスタンダード・電子マネー・インターネット時代の新しい会計制度』 東京教育情報センター

 


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