現代の医療と福祉A |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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4 | 1 | 通年 | 高 木 安 雄 |
テ┃マ | 「豊かな社会」 における健康と生活の 「貧しさ」 |
講義のねらい |
「豊かな社会」 といわれる現代社会において、 人びとの健康と生活はどのような問題を抱えて、
どう解決すべきなのかを学んでいく。 「豊かな社会」 は、 失業の解決と所得水準の上昇によって実現したが、
今日において中高年層のリストラや所得格差の拡大など新しい動きが始まっており、 健康で豊かな生活を送るための個人・企業・政府の関わり、
具体的な取り組みをこれまでの歴史もふまえて考えていく。 とくに、 人生のスタートラインに立つ元気な若者にとって、 貧しさはある種の勲章であり、 病気で医師を訪れることも少ない。 しかし、 健康と生活をめぐる構造とその変化 (疾病構造や技術革新、 臓器移植、 患者の自己決定権、 心の貧しさ、 生存権と国民の負担など) を知ることは大いに意義あることであり、 想像力を働かせて医療と福祉の現代的な課題について学んでほしい。 |
講義のながれ |
前 期 (現代社会と福祉) (1) 講義のオリエンテーション(1 回) (2) 昔の貧しさと現代の貧しさ(3 回) (3) 社会福祉のスティグマの問題(2 回) (4) 中流意識の発生と「貧しさ」の問題(2 回) (5) 「豊かさ」 の追求と社会的移動 (教育・職業の機能)(2 回) (6) 「豊かさ」 の測定と格差の問題(2 回) 後 期 (現代社会と医療) (1) 日本の医療サービスの供給体制と財源負担(2 回) (2) 「産業」 としてみた医療サービスの人・もの・金(2 回) (3) 疾病構造の変化と医療技術の革新(3 回) (4) 生命倫理と患者の自己決定権の問題(3 回) (5) 治療・治癒から QOL (生活の質) の向上へのパラダイム転換(2 回) |
学習上の留意点 |
医療と福祉は誰にとっても身近なテーマであるが、 それを支える医学・医療、 福祉等の制度は専門的なギョーカイ用語が多くて、 その理解は容易ではない。 講義はそれぞれが連携し、 ステップアップしていくので、 欠席しないで聴講すること。 |
成績評価 |
期末試験を行うほか、 レポート提出および出席状況をふまえて評価する。
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テキスト | 講義資料をもとに行う。 必要な場合は、 講義時に指示する。
医療・貧困に関するビデオ映画・映像等の鑑賞による講義も予定。 |
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