福祉経営

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 3 前期 高 橋 紘 一

テ┃マ 福祉経営の実態と今後のあり方をイメージする

講義のねらい
 今後量的な増加が確実な福祉経営体をめぐる状況を 21 世紀の人口の高齢化等から論じ、 社会福祉施設と私たちの生活との関連を理解する。 施設の種類、 職種、 在所者等から社会福祉施設の現状を理解する。 現在転換期にある福祉経営体と国・都道府県・市区町村との法的・行財政的関係を考察し、 自治体・民間等経営主体別の福祉経営の相違を理解する。 次に、 社会福祉法人の実態から、 福祉サービス労働の特徴、 費用と効果、 リーダーシップとモラール、 人件費のもつ事業費及びコストの側面を論ずる。 福祉経営と情報化について述べる。 また、 地域における各種の福祉経営体は、 共働して住民福祉を向上するという目的をもつので、 その地域全体としての効率的経営の方法を考える。

講義のながれ
1. 21 世紀の社会状況
 21 世紀の高齢化状況、 人口推計の見方、 痴呆性高齢者の 「出現率」
2. 私たちの生活と福祉施設
 消費生活モデルと貧困、 現金欠乏型貧困、 現代的貧困の分類
3. 福祉施設の現状
 福祉施設と貧困、 社会福祉施設の種類、 社会福祉施設の施設数、 定員、 在所者、 従事者数、 社会福祉従事者の職種、 社会福祉従事者の人数、 社会福祉施設の設置主体と経営主体、 手帳数からみた障害者数
4.“社会福祉基礎構造改革”の背景と課題
 “改革”の経過、 “改革”への異論、 企業の福祉分野への参入
5. 福祉施設の運営費財源構造
 措置費を土台とした全体構造、 措置制度、 公立と民営
6. 社会福祉法人経営問題
 理事会、 監事の選任及び監事監査の実施、 評議員会関係、 会計管理関係
7. 社会福祉施設における処遇
 施設内虐待、 ノーマライゼーションの原理、 オンブズマンの導入
8. 介護保険と特養経営
 措置制度下の特養の収支構造、 特養のチェック項目
9. 福祉経営と情報公開

学習上の留意点
 13 時 15 分から授業を開始するので、 遅刻をしないこと。 基本的な知識の学習が中心となるので、 講義時間中は持続的な集中力を保つ努力が必要になる。 私語によって、 周りに迷惑をかけていることを気づきなさい。
 

成績評価
 期末にテストを行うが、 毎回、 13 時 15 分から出席すれば、 A がとれる問題を出題する。
遅刻・欠席をすると A をとるのは難しい。
 

テキスト 講義用のレジュメを毎回配布する。

 


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