環境開発

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 3 土曜日集中 今 田 長 英

テ┃マ 環境と開発を巡る諸問題を包括的に理解する

講義のねらい
 21 世紀は 「環境の世紀」 と言われており、 物質的豊かさの追求に重きを置くこれまでの経済社会の在り方を根本的に見直し、 環境の有限性を考慮した持続可能な経済社会システムを構築していくことが人類の存続にも係る重大な課題となりつつある。
 講義では、 こうした持続可能な経済社会システムを地球規模で実現する上で最も重要な課題となっている環境と開発を巡る諸問題について学ぶことを狙いとする。 具体的には、 環境問題の基礎を解説した上で、 この問題に対応するに際して重要な政策手段である環境アセスメントと環境経済学の考え方を取り上げ、 それらが開発援助において具体的にどのように活用されているかを紹介し、 もって、 環境と開発を巡る諸問題を理解する際の枠組みを提示する。

講義のながれ
1. 環境問題の基礎
 (1) 環境問題の歴史
 (2) 我が国の環境問題
 (3) 途上国の環境問題
2. 環境アセスメント
 (1) 環境アセスメント概論
 (2) 我が国の環境アセスメント制度
 (3) 環境アセスメントの実際
3. 環境と経済
 (1) 環境経済学の基礎
 (2) 環境の価値に関する経済的評価
 (3) 経済的措置の実例
4. 開発援助と環境問題
 (1) 開発援助の意義と課題
 (2) 日本及び諸外国の ODA
 (3) 環境協力と政策評価

学習上の留意点
 講義は、 具体的な事実や事例を出来る限り織り込んだ分かり易い内容にしつつ、 知識の一方的提供にならないよう、 必要に応じ、 討論や演習も交え、 考える力が身に付くよう工夫することとしたい。
 

成績評価
 レポートにより成績評価を行う。 レポートでは、 基本的な事項や考え方を理解した上で、 自ら考える力がついたかどうかに重点を置いて評価する。
 

テキスト 適宜レジュメを使用する。


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