国際援助 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
---|---|---|---|
4 | 2 | 後期 | 今 井 正 幸 |
テ┃マ | 21 世紀の国際援助はどうなっていくか |
講義のねらい |
松尾芭蕉が「不易流行」という言葉を残しています。 国際援助の世界でも、
援助は時代の変遷によって多くの変貌をとげていますが、 基本には不変の理念があるように思います。
この講義では国際援助の広範な分野から基礎的な事項の制度や開発事業の必要性、 援助の有効性などを平易に説明していくことにより、 抽象的な理論よりも国際援助の実際に焦点を当てて、 皆さんの正しい理解を求めたいと考えています。 又、 国際援助は経済理論、 国際経済、 国際政治、 行政、 財政、 金融などの関連する知識を要しますが、 各々についてその都度必要な説明を加えます。 援助の実態と問題点を理解することにより、 新しい国際援助のあり方について共に考え、 皆さんの模索している将来への方向づけを自ら体得できることを望みます。 |
講義のながれ |
1. 転換期の国際開発援助 2. 最近の課題 @グローバル・イシュー A環境保全 B開発の担い手 3. 途上国と援助の定義 4. 援助の理念と歴史 5. 日本の開発援助 @援助の形態と対象 A条件、 意思決定 B開発事業のサイクル、 持続的成長 (スリランカの事例) 6. 援助の主要な対象 (経済・社会インフラストラクチャー) 7. 途上国の援助受入政策 (バングラデシュとスリランカの事例) 8. 援助国、 被援助国間の誤解 (エジプトの事例) 9. 貧困層を受益者とする援助 (タイとバングラデシュの事例) 10. 国家総合開発 (タイの事例) 11. 日本の ODA 批判論の総合的考察 12. 国際開発援助の実態 13. これからの国際開発援助 |
学習上の留意点 |
講義は毎回項目ごとに完結した型で行ない、 用語や概念の正確を期するためにレジュメを用いる。
しかし、 全体として纏まるようにしてあるので欠席しないこと。 教室内外での質疑応答を歓迎する。 |
成績評価 |
年度末にテストを行い、 それにより評価する。 月 1 回程度アンケートを行なって出席状態を査定し、 評価に加味する。 |
テキスト | 現時点では指定しない。 講義の進捗に従って、 参考文献の紹介とは別にテキストとして指定することもある。 |
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