開発経済学

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4 2 通年 三 平 則 夫

テ┃マ 開発経済学理論はどのように発展してきたのか、 そして現在どのような理論が主流になっているのか、 そしてその背景、 などについて学ぶ。

講義のねらい
 一般に社会科学の理論は、 ある現実認識を説明するために、 何らかの仮設・理論が考案され、 それが現実との適合性から批判に曝され、 新たな別の理論が登場し、 それに再び現実との齟齬が指摘され、 また新たな理論が生まれる、 という繰り返しの中で発展するものであるが、 この開発経済学では発展途上国という実験場において、 極めて明瞭な形でその繰り返しの過程が展開されてきた。 本講では、 第二次大戦後の開発経済学の誕生から現在までの開発経済学の発展を跡づけることによって、 さまざまな開発経済学の理論を学ぶだけでなく、 その時代と途上国の社会・経済状況の中でどのように理論が形成されるのか、 また、 どのような要因が開発経済学の考え方の大枠−パラダイム−の転換をもたらしたのか、 といったことを併せて学んでゆく。

講義のながれ
 概ね下記のテキストに沿って講義を進めてゆく。 同テキストは 「前書き」+5 章 15 節から構成されている。 基本的に 1 回の授業で 1 節を講じるが、 長い節や難解な節については 2 回の授業を充てる。 最後に、 最近時の理論の発展状況も付け加える。 受講生の質問・意見を収集して理解度を確かめつつ進める。

学習上の留意点
 内容は一つの大きな流れになっているので、 欠席しないよう。 また、 私語は厳に慎むよう。

 

成績評価
 前期末と後期末の試験とで評価する。

 

テキスト 絵所秀紀 『開発の政治経済学』 日本評論社


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