自然地理学

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 3 後期 坂 部 和 夫

テ┃マ 我々をとりまく自然環境とその成り立ちについて学ぶ

講義のねらい
 自然地理学は、 古くから地球環境問題に強い関心を持ち、 自然の営みと人間活動との関わりあいを探求してきた学問である。 最近の研究は、 少なくとも 30 数億年にわたって、 地球環境が生物の存在・進化を許す範囲に維持されてきたことを教えている。 一方、 人間が豊かさを求める余り、 地球上のあらゆる現象、 空間、 物質そして生物群を、 限りなく消費しようとしている。 このため、 地球環境は今や危機に瀕している。 この地球の現状を探り、 その未来を考えるよう留意する。 地震、 火山噴火、 台風、 山崩れ、 洪水など、 それ自身は自然現象であるが、 それらと我々の生活の場である生活環境が大きく重なる部分で、 時として恐ろしい災害を引き起こす。 これらについては、 身近な実例を説明し、 さらに、 防災の基本知識を盛りこんだ講義をする。

講義のながれ
 1 T. 第四紀の自然像
      第四紀
 2    氷河時代
 3    氷河性海面変動
 4    気候地形
 5    第四紀の気候変化
 6    生物群の変化
 7 U. 第四紀の日本
      山地の生い立ち
 8    火山活動とテフロクロノロジー
 9    台地の形成
10    氷河時代の日本
11    沖積平野の形成
12 V. 第四紀と人類
      人類の進化と石器文化
13     人類による自然改変

学習上の留意点
 我々をとりまく自然環境に注意を払い、 問題意識をもって受講すること。 なお、 テキストをベースにするが、 「講義のねらい」 に示した内容を加味した私独自の構成ですすめる。

成績評価
 本講義では、 ときどき、 講義終了直後 5〜10 分間で感想文を書かせることがある。 この感想文は、 最終の成績評価の参考にする。 試験は、 「自筆のノートのみ持ち込み可」 で実施する。

テキスト 田渕洋編著 『新版 自然環境の生い立ち −第四紀と現在−』 朝倉書店


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