特別活動方法論

単位数	学年配当	開講形態	教員名
2	3	前期	河　合　克　己

テ┃マ

講義のねらい

　学校教育には､教科指導とその他の指導というふたつの指導場面がある｡教科指導が知識・技能・体育といった人間の表面的部分の価値形成をねらうのに対して､道徳教育や特別活動といった教科外の指導は､人間の人間らしさともいえる人間性・道徳性・社会性等の形成をはかるという役割を受け持っている｡
　本講義では､教育の本質の追求､理想的教師像の論理的確立を基盤に､教え､導き､育てる対象としての児童・生徒理解の意味とその方法､そして､教育理念実現の場ともいえる｢学級経営｣の理想像実現の方策を総論において展開し､各論において､生徒 (生活) 指導上の諸問題 (いじめ・不登校指導) への取り組み､さらに､教員の資質向上を図る教育研究の方向や方法まで追求し､子ども一人一人を伸ばす教育活動の実現を目指そうとする｡

講義のながれ

　1　教育の定義・教育の三つのモデル
　2　理想とする教師像
　3　教育愛と教師
　4　学級経営　1. 総論 (学級経営の意味)
　5　　　　　　2. 〃 (子ども理解)
　6　　　　　　3. 〃 (経営案の樹て方)
　7　　　　　　4. 各論 (生徒指導の意味)
　8　　　　　　5. 〃 (非行・問題行動)
　9　　　　　　6. 〃 (　　　〃　　　)
10　　　　　　7. 〃 (いじめ・登校拒否)
11　　　　　　8. 〃 (対応と指導)
12　教育研究の方法 (教育資質の向上)

学習上の留意点

　教育の原点は｢人間らしい人間をつくる｣ところにある｡このことを基盤に､知識・理解を得させることへ傾きがちな学校教育を反省し､教育本来の姿である｢全人教育｣の推進について学生と共に探りたい｡

成績評価

　テスト期間にレポート (当日発表テーマ) を書かせ､教育理念の変化や､教育観・生徒観の確立具合について評価する｡

テキスト

自作資料