社会福祉援助技術演習 (保育) (前期)

単位数	学年配当	開講形態	教員名
2	3	(通年)	矢満田　篤　二

テ┃マ

実務経験者から説明と役割演技指導を受け､体感的に対人援助技術を習得する

講義のねらい

　将来､社会福祉専門職として､実務に就く学生の切実な関心事の一つは､対人関係における基礎的な援助技術の修得であろう｡それは､自動車学校で運転免許を取得するため教習を受けるとき､机上講義よりも運転実習の積み重ねに､関心が集中することと共通している｡
　本講は､狭義の社会福祉援助技術の枠にとどまらず､将来､親になったとき､わが子が伸び伸びと自主性を発揮して育つような子育てのポイントも実技体験の中に織り込んであり､対人関係を好転させる援助技術を体感的に､楽しく理解できる内容で編成してある｡
　ロールプレィ (役割演技) 等へも積極的に参加し､身近な家族への接し方や事業組織内の人間関係改善でも応用できる基礎能力を身につけて不安を解消し､後期の保育実習などの臨床実務に参加していただきたい｡

講義のながれ

1　4／13　オリエンテーション開講講義　初対面演習・上手な自己紹介
ケース検討｢援助姿勢の心がまえと対象者理解｣
2　4／20　ロールプレィ｢自己覚知と二重拘束体験｣　効果測定 (自己評価)
危機回避調査､レポート課題｢えほんのせかい　こどものせかい｣
3　4／27　リフレィミング理論と会話法演習
4　5／11　子どもの本への誘い
　ブックトーク・ストーリーテリングリフレィミング理論と会話法演習特別指導　近藤洋子　司書 (名古屋市立鶴舞中央図書館)
5　5／18　感覚特性 (視覚・聴覚・情感) の把握演習
6　5／25　集団援助 (グループワーク) 事例・演習
ＫＪ法を援用して　小グループ別で課題に対応する実技演習
7　6／1　ロールプレィ｢家族面接相談｣
8　6／8　ストーリーテリング実技演習
　｢おはなしのろうそく｣から１題選択
9　6／15　ストーリーテリング実技演習続き
　効果測定 (自己評価)
10　6／22　ビデオ鑑賞『ドキュメンタリー・親子むすび』意見交流
11　6／29　絆親子交流会会員の里親さん養親さんから　子育て体験を聞く
12　7／6　グループ討議方式による前期総合評価

学習上の留意点

1　常に国語辞典又は熟語字典 (軽便型で可) を持参し､誤字・当て字の訂正 (評価対象) を心掛けること｡
2　筆記具は､実務と同じく､黒インキ又は黒ボールペンを使用 (評価対象) して記述すること｡

成績評価

　毎回授業終了前に､記述提出する自己評価レポート (A4 判・模擬業務日誌)､実技効果測定 (2 回)､課題レポートおよび出席回数により､前期総合評価を行う｡

テキスト

松岡享子著『えほんのせかい　こどものせかい』日本エディタースクール出版部
〈参考図書〉　◇川田誉音ほか編集　『社会福祉援助技術演習』みらい
　　　　　　　◇安藤明夫著　『シルバーハラスメント』労働旬報社
　　　　　　　◇横川和夫著　『大切な忘れもの　～自立への助走～』共同通信社