地方自治論

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 3 集中 樹 神   成

テ┃マ 現代行政と地方自治

講義のねらい
 20 世紀の最後の 10 年のあいだに、 日本では、 地方分権、 中央省庁等改革といった、 制度改革が行われた。 また、 介護保険の導入に見られるように、 社会保障、 社会福祉の領域でも大きなうごきがあった。 このように、 ある意味では、 大きな政策の変化が進んでいる。 こうした変化のなかで、 地方自治はどのような内容をもつべきなのだろうか。 地方分権で地方自治はどのような方向に向かっていこうとしているのであろうか。 この講義では、 世紀の転換のなかで、 地方自治に注目が集まる状況を検討しながら、 地方自治体における政治行政の実際をまず簡単に検討し、 まず、 何が問題なのかを考えたい。 次に、 地方自治を理解するのに必要な項目に沿って講義を進めたい。

講義のながれ
 1  グローバル化と福祉国家
 2  戦後日本の地方自治
 3  地方分権
 4  日本の地方自治の特徴
 5  地方公共団体
 6  住民の権利
 7  事務と事務配分
 8  条例と要綱
 9  長と議会
10 国と地方との関係
11 政策と行政・社会保障・社会福祉と地方自治
12 政策と行政・政策評価・行政評価

学習上の留意点
  「講義のながれ」 の 1〜4 は、 世界と日本の社会の変化のなかで、 地方自治の問題状況を考えるという趣旨です。 少し、 理屈がいりますが、 よく聞いてください。 5〜10 は、 地方自治法のポイントを話します。 地方自治法が掲載されている六法があれば、 わかりやすいと思います。 11・12 は、 地方自治における政策と行政の実際と今後の課題をめぐる話です。

成績評価
 筆記試験で行います。 試験は、 複数のキーワードを用いて、 論述する問題をひとつと、 穴埋めまたは語句説明の問題を出題します。 どちらの場合も、 基本的な内容を正確に自分の言葉で説明できるかどうかが採点基準です。 場合により、 レポートを課します。

テキスト 室井・原野編 『新現代地方自治法入門』 法律文化社


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