| 公的扶助論 A |
| 単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
|---|---|---|---|
| 2 | 3 | 後期 | 笛 木 俊 一 |
| テ┃マ | 生活保護制度の現状と課題－最近の生活保護裁判の動向をふまえて－ |
| 講義のねらい |
| 公的扶助制度 (生活保護法) とは､
現代の基本的人権たる生存権の保障を目的とする社会保障制度のなかで､ 国および地方自治体の責任によって､
現に生活が困窮しているすべての人々に対して〈健康で文化的な最低限度の生活を包括的に保障する〉とともに､
そのことを通じて生活困窮者の〈社会的な自立を援助する〉ことを目的としており､ 最終的な生活保障の手段 (セイフティネット)
としての性格を有しているが､ 最近の社会保障構造改革のもとで､ その〈改革〉が試みられてきている｡ 講義では､ 生活保護法の基本的な原理や仕組みを説明し､ あわせて最近の生活保護裁判を手がかりとして､ その現代的意義や〈改革〉動向についても考察してみたい｡ |
| 講義のながれ |
| 1 講義のねらいと方法 2 公的扶助とは (1) 生活保護の動向と現代の貧困問題 (2) 公的扶助の沿革と問題点 (3) 最近の生活保護法の〈改革〉の動向 3 公的扶助の考え方 (1) 生活保護法の基本的原理と原則 (2) 生存権の保障と個人責任の強調 4 公的扶助の内容と特色 5 公的扶助の仕組み 6 被保護者の権利・義務と救済手続 7 公的扶助実践の現代的意義 ＊最近の生活保護裁判の動向をふまえて |
| 学習上の留意点 |
| (1) テキストの①と②を比較して講義を行う｡ (2) 生活保護裁判に関する資料を講義で配布する｡ |
| 成績評価 |
| 後期末の定期試験 (レポート) によって評価する｡ 昨年度のレポート・テーマ｡ ｢補足性｣ の原則の運用方法について､ テキストの内容と､ 高訴訟の判決内容を比較したうえで､ 自分の考え方を述べる｡ |
| テキスト | ① 石川満ほか編 『現代の社会福祉』 みらい､ 2001 年 ② 新・社会福祉学習双書編集委員会編 『公的扶助論』 全国社会福祉協議会､ 最新版 |
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