国際福祉論 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
---|---|---|---|
4 | 3 | 通年 | 大 濱 裕 |
テ┃マ | 自立支援としての国際福祉 |
講義のねらい |
情報化・国際化が地球規模で展開される一方で、
先進国・開発途上国を問わずそこに暮らす人々の生活福祉の状況はますます不安定化しつつある。 それは、 生活の基盤である自然生態系の破壊、 貧困の拡大、
そして社会の非民主化等に如実に現れてきている。 従来の国際福祉はこうした 「現象」 を解説し、 それに対して 「情緒的かつ一過性の技術的対応」
に終始してきた嫌いがある。 本講義では、 こうした諸問題に対して現象的把握に留まらず、 その背景としての国際的社会経済構造要因の分析、 現場における新たな問題解決手法、 並びに地域社会の力量形成を主軸とした政策理論的枠組みを包括的に論じ、 学生諸君に今後の国際福祉の展開に際して必要とされる具体的かつ実践的な手法および政策を具体的事例に基づいて提供していくことをねらいとする。 |
講義のながれ |
前期 第 1 週 オリエンテーション 第 2 週 「渇く大地:犬養道子」 第 3 週 飢餓難民と国際援助 第 4 週 貧困対策と国際援助 第 5 週 環境問題と貧困 第 6 週 人権問題と国際援助 第 7 週 国際債務と貧困・環境問題 第 8 週 諸問題の歴史的背景(1) 第 9 週 諸問題の歴史的背景(2) 第10週 諸問題の歴史的背景(3) 第11週 社会システム論・構造暴力論 第12週 日本の国際援助 第13週 まとめ 後期 第 1 週 開発援助パラダイムの変遷と社会開発 第 2 週 国際機関の援助 (ユニセフ) 第 3 週 NGOs の援助 第 4 週 CO/CD の歴史的変遷 第 5 週 参加型開発手法(1) 第 6 週 参加型開発手法(2) 第 7 週 参加型開発手法(3) 第 8 週 参加型地域社会開発論 第 9 週 事例(1)韓国 第10週 事例(2)フィリピン 第11週 事例(3)スリランカ 第12週 事例(4)日本 第13週 全体のまとめ |
学習上の留意点 |
国際政治経済の諸問題に幅広く関心を寄せ、 それらと国際福祉の関連を自分なりに検討するように常日頃から心がけて頂きたい。 特に基本的な経済知識が必要となるので十分留意されたい。 |
成績評価 |
前期に小論文、 後期に全体に関するレポートを課して成績を評価する。 なお、 出席は判定材料にはしないが、 レポートは内容的に出席していないと書けないものである。 |
テキスト | 使用しない。 |
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