教 育 史 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
---|---|---|---|
4 | 3 | 通年 | 柿 沼 肇 |
テ┃マ | 国民の教育要求と教育運動の歴史 ―現代の教育と教師の課題― |
講義のねらい |
近代日本における教育の歴史を、 民衆の生活現実とそこから派生する教育要求、
およびその実現を目指す教育運動に即して、 通史的に論述したい。 そのことは、
これまでの教育史研究の在り方や課題意識に大きな変更を迫ることにならざるを得ない。 また、 この講義を通じて、
時に外国における教育状況も視野に入れながら、 今日の日本の教育を見直し、 真に国民のための教育を創造するための手立てを考えていくことにしたい。
「過去に目を閉ざして、 結局のところ現在に盲目とならない」 (ヴァイツゼッカー元西独大統領) ように、 また、 「過去」 を知ることは 「現在」 を知ること、 そして 「未来」 を予測する手がかりを得ること、 という意味を実感してもらえるような講義ができれば、 と思っている。 |
講義のながれ |
[前期] 1 . 教育史学習・研究の意義 −本年度講義の 「テーマ」 と 「ねらい」 2 . 日本教育の現実 3 . 教育とは何か 4 . 「戦前」 教育の基本構造 5 . 「戦後」 教育の出発 (1) 敗戦と新しい教育の成立 (2) 「戦後」 教育の変革主体 [特別講義] 国民の 「戦争体験」 と教育 (教師) の 「戦争責任」 [後期] 1 . 教育 (運動) 史研究の課題と方法 2 . 近代公教育制度の成立と民衆の教育要求 3 . 天皇制教育体制確立期における人民の教育、 要求、 教育活動 4 . 日本帝国主義と教育、 教育運動 5 . 戦時体制下の教育、 教育運動 6 . 「戦前」 教育の帰結とその教訓 7 . 「戦前」 教育と 「戦後」 教育 8 . 本年度講義のまとめ |
学習上の留意点 |
ビデオ 『二十四の瞳』 (木下恵介監督) の活用など授業方法に色々と工夫を加える努力をしたいと思っている。 授業に対する批判、 要望などの積極的な提起を期待する。 |
成績評価 |
筆記試験あるいはレポートによる評価を中心に、 平常点等を加味して行う。 なお、 詳しいことについては授業中に話す予定である。 |
テキスト | 柿沼肇 『教育学・講義V 近代日本の教育史』 教育史料出版会 |
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