子ども文化論

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 3 前期 小 木 美代子

テ┃マ 〈子ども〉と〈文化〉の関わりを学ぶとともに、 手づくりの文化財づくりを楽しむ

講義のねらい
 わが国の〈文化〉や〈子ども文化〉への視角は、 社会福祉の分野においてはなおさらのこと、必ずしも十分かつ豊かであるとはいえない。 しかし、 子どもは、 親や専門家による直接的な働きかけ (教育、 保育) よりも、 家庭や地域で生活する中で各々が個性的に文化を内面化し、 豊かに育っていく側面の方が大きいといえる。 その意味において、 今日の子どもをとりまく文化状況を分析的に捉えるとともに、 子どもの権利条約にもうたわれている生活権や発達権と並ぶ第 3 の権利としての "文化権" について講じていく。 また、 手づくりの文化 (財、 活動) の重要性や楽しさを再認識し、 ゲスト講師に手ほどきを受けながら、 自らも絵本の読み聞かせや紙芝居の演じ方のイロハを体験して楽しむ。

講義のながれ
 1  "子どもの文化" を学ぶ意義
 2  子どもの権利条約と子どもの文化権
 3  〈文化〉と〈子ども〉とのかかわり
 4  子どものための〈文化〉の構造
 5  子どものための文化財を学ぶ(1)
 6        〃      (2)
 7        〃      (3)  テレビ、 おもちゃ、 絵本、 紙芝居など
 8        〃      (4)
 9  手づくりの子どものための文化財で楽しむ(1)
10        〃         (2)  絵本の読み聞かせ、 紙芝居を演ずるなどの実技
11        〃         (3)
12 子ども向け文化政策、 メセナ活動、 文化運動について総括的に学ぶ

学習上の留意点
@講義は、 プリント資料を中心にすすめるので、 各自ファイルを用意し、 整理に努めること。
Aゲスト講師の講義時には若干の準備物を必要とする。
B実技的な時間は、 とくに出席を必要とする。

成績評価
 評価は、 授業中の幾度かのミニレポートや作品、 実技などと、 前期試験 (またはレポート) の結果とを合わせ行う。

テキスト 使用しない。 必要な文献を講義の進行にあわせて紹介する。


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