医療福祉論 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
---|---|---|---|
4 | 3 | 通年 | 大 野 勇 夫 |
テ┃マ | 医療福祉の理論と医療ソーシャルワーカーの活動 〈一般診療科および精神科領域〉 |
講義のねらい |
医療福祉を理解しようとする場合、
もっとも重要なポイントは医療福祉の対象をどう把握するかである。 医療福祉の対象は患者一般ではなく 「貧困問題を中核とする生活問題」 であり、
その担い手であると考える。 医療福祉はその解決のための制度政策であり、 実践である。
そして医療ソーシャルワーカーは社会福祉の実践としてそうした対象者の生存権を実現しようとするものである。
前期においてはそうした医療福祉の理論的枠組みについて具体的に理解できるようにしたい。
後期においては前期の講義を踏まえて医療福祉への社会的な期待にこたえ、 その責任を果たせるような専門的力量とは何かを明らかにしたい。 そのために具体的な実践事例をもとにして実践方法を提示する。 その際、 医療福祉の実践においてもっとも重要なアセスメントについても触れることにする。 |
講義のながれ |
前期 1 医療福祉はなぜ必要か 2 各国における医療福祉の発生とその社会的背景 3 戦後の医療福祉の実践の変遷 4 医療福祉の対象 その 1 高齢者・身体障害者の生活の実態 5 医療福祉の対象 その 2 精神障害者の生活の実態 6 医療福祉の制度 (資格制度も含む) 7 医療福祉の実践 その 1 一般医療機関における実践 8 医療福祉の実践 その 2 精神科医療機関・精神保健機関における実践 9 ゲスト講義 精神保健福祉士の活動と課題 10 医療福祉の概念 「医療福祉とは何か」 11 これからの医療福祉 後期 1 医療福祉実践の概要 2 医療福祉実践の今日的課題−ケアマネジメントと関わらせて 3 医療福祉のアセスメント その 1 「社会福祉のアセスメント」 の考え方 4 医療福祉のアセスメント その 2 「社会福祉のアセスメント」 の方法 5 医療福祉の実践事例 被爆者の生活史調査 6 医療福祉の実践事例 高齢者のグループワーク 7 医療福祉の実践の方法論 8 ゲスト講義 医療ソーシャルワーカーの実践 9 医療福祉と社会福祉基礎構造改革 10 これからの医療福祉 11 全体のまとめ |
学習上の留意点 |
授業を学生と共に作っていきたいと思っている。 理解しにくいこととか、 納得できないこと、 疑問点など積極的に申し出ていただきたい。 |
成績評価 |
予定としては、 試験を行うつもりだが、 試験だけでなくリアクションカードとかレポートも提出していただき総合的な評価をしたい。 |
テキスト | 大野勇夫 『新 医療福祉論』 ミネルヴァ書房 |
(C) Copyright 2001 Nihon Fukushi University.
all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。