施設福祉論

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4 3 通年 土 屋 方 人

テ┃マ 施設福祉の改革と熟成期を目指す施設運営と施設ケア

講義のねらい
 人類の歴史は、 人間の尊厳ある生とはほど遠く、 悲惨な状況が繰り返されてきた。 その間特別な状況におかれた児童・心身障害者・老人など、 社会的に弱い人びとが、 ともすると閉鎖的な施設で保護・養護されてきた。 今日では、 特別な状況におかれた人びとを施設ケアするにとどまらず、 人びとのライフステージで必要なときに、 施設を選択して活用する時代である。 そこで時代の求める施設福祉確立のために、 施設における入所者主体の民主的な運営管理と社会化とその評価をどのように理解して、 公・民・企業協働時代の 「施設福祉」 の今と将来のあり方を学び考える。

講義のながれ
(前期)
1 週    施設福祉の歴史的意義と位置
  社会福祉の新しい流れと施設福祉
2 週    児童福祉施設の現状分析
3〜4 週   心身障害者施設の現状分析
  老人福祉施設の現状分析
5〜7 週   施設の社会化について
  施設運営・処遇 (生活)・問題の社会化
  施設社会化の問題と課題
8〜9 週   施設ケアとノーマライゼーション
施設ケアの原則とその実践  −成人施設と児童施設−
10〜12 週  施設の設置と経営と運営 (公・民・企業協働の視点)
  国の措置委託制度の見直しと施設運営
  施設運営の自主点検と社会的評価
13 週  施設福祉とマンパワー
  福祉職員の専門性と資質

(後期)
1 週    「生活施設」 としてのケアの実践
2〜7 週   児童福祉施設の実践と課題
  各業種の特性をふまえる
  心身障害施設の実践と課題
  各業種の特性をふまえる
  老人福祉施設の実践と課題
  各業種の特性をふまえる
8〜12 週  施設福祉と社会保障制度の関連
  児童・心身障害・老人の各領域との関連   (医療・年金・福祉サービス)
13 週    施設福祉の拡充と展望

学習上の留意点
 本講義では、 週ごとに講義項目を明示しているので、 事前準備と事後整理に努めて受講する。 追加の講義資料等は、 当該講義時間ごとの配布にとどめるので出席に心がけること。

成績評価
 3 週ごとに質問票の提出を求め、 必要な回答をしながら講義内容の確認をしてすすめる。 また、 質問票と前期小テストを行い、 学年末テスト評価の参考として総合評価する。

テキスト ・講義ノート方式で準備する。 (前後期分で 1,000 円程度の実費)
・補助教材 福祉小六法 編集委員会編 『福祉小六法』 (2001 年版) みらい


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