国際関係論 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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2 | 3 | 前期 | 大 濱 裕 |
テ┃マ | 国際主義の光と影=私たちは 21 世紀をどう生きるのか= |
講義のねらい |
「国際化」 は今日、 私達の生活の中での時代の基本的潮流の一つとして認識されてきている。 実際、 世界の国々そして日本が直面している数々の社会経済現象や諸問題は正に相互に密接に依存しあっている関係の中から生じてきている。 そして今日では、 それに関わるのは一人国のみならず、 市民や国際機関が重要な役割の担い手として登場し、 より複雑な展開を示すようにもなってきた。 それらの様々な主役が、 地球規模でのより豊かな社会の実現を目指して相互協力しあう一方で、 現実の国際社会では紛争・飢餓・難民・経済摩擦等の深刻な問題が至るところで発生し、 人権侵害や自然生態系の破壊といった深刻な状況を創り出している。 この講義では、 こうした国際社会の状況並びに日本の置かれた位置を構造的に理解し、 我々ひとり一人が 21 世紀においてどの様な役割を果たしながら真の意味で豊かな国際関係を築けるかを考える。 |
講義のながれ |
第 1 週 オリエンテーション:国際関係を読み解く視点 第 2 週 戦後国際体制の構造的変容と 「新世界秩序」 構想の意味 第 3 週 「文明の衝突」 と民族・宗教紛争の実体 第 4 週 核・原子力保有大国の戦略と国際管理の欺瞞 第 5 週 イスラエル・パレスチナ問題の背景と展望 第 6 週 中東情勢と新シルクロード地域を巡る国際石油資本の思惑 第 7 週 アグリ・ビジネスによる国際食糧支配と日本の食糧自給 第 8 週 極東情勢と日米安全保障条約の行方 第 9 週 日本の開発援助政策とペルー問題 第 10 週 「APEC」 構想と中国・東南アジア経済の行方 第 11 週 ロシア政治経済の混迷と今後の展開 第 12 週 「国際金融資本」 と日本の財政金融問題 第 13 週 まとめ: 「新国際秩序」 に代わる新たな共生の哲学を求めて |
学習上の留意点 |
日常的に国際問題および国内諸問題に関する新聞記事・文献を積極的に読み、 自分としての意見を持てる様に心がけて頂きたい。 |
成績評価 |
テーマ毎に小論文を提出。 講義の最後に総括のレポート (自分の関心ある国際問題を取り上げそれを研究分析する) を提出。 |
テキスト | 特に指定しない。 参考文献・資料は講義の中で紹介し配布していく。 |
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