株式会社musbun 代表取締役
鈴村 萌芽さん
在学中、ボランティアや地域活動に参加する中で、「地域に関わってみたい学生」と「若者の力を必要とする地域」が出会うきっかけの少なさを実感。学生が地域や社会とつながり、挑戦の一歩を踏み出せる機会をつくりたいという想いから、2021年に株式会社musbunを設立。現在は、ボランティアアプリや 仕事体験アプリ、キャリア教育などを通じて、学生が地域で学び、社会課題に向き合う機会づくりに取り組んでいる。
日本福祉大学社会福祉学部
末盛 慶教授
専門は家族社会学、ジェンダー。ひとり親世帯の貧困や社会的孤立などの課題に対し、社会構造や歴史的背景を踏まえた計量分析を行っている。自身の家族内での議論をきっかけにジェンダーに関心を持つ。学生と共に自治体の現場へ赴き、実践的な学びを重視している。
総合政策学部5月30日トークセッション
司会
本日はオープンキャンパスにお越しいただきありがとうございます。本日は鈴村さんという方にお越しいただいてます。この方は学生時代に会社を作った方です。今日はどうしたら学生時代に会社を作ることができるのかを聞いてみたいと思います。それでは鈴村さんどうぞよろしくお願いいたします!
わたしでも会社をつくれた
鈴村さん
本日は貴重な機会をいただきまして、ありがとうございます!私のように特別な知識や経験がなくても会社を作れる!ということを今日みなさんにお伝えできればいいなと思います。
わたしはmusbunという会社の代表の鈴村と申します。どうぞよろしくお願いいたします。総合政策学部の取り組みをさきほど聞かせていただきました。めちゃくちゃ楽しそうだな!と思いました。
私は椙山女学園大学に入学し、その後休学を挟んでこの3月に卒業して8年間の学生生活を終えました。この間に私はmusbunという会社を作りました。今日はチャレンジする楽しさをお伝えできればいいなと思います。
まず私の会社、musbunの紹介をしていきたいと思います。愛知県のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」に入居しています。ぜひ起業やスタートアップに関心がある方はいつでもSTATION Aiにお越しください。
大学生が活躍するmusbun
鈴村さん
musbunは大学生が活躍しているというところが特徴の会社になります。ミッションとしては社会福祉法人や中小企業さんの人手不足を解決するというところがmusbunの目指しているところになります。具体的には企業さんや学生たちが結びついて、地域が盛り上がって、そのことと一緒に人手不足も解決していきたいと思っています。大きく2つの事業を行っています。
まず1つ目は学生さん向けのアプリの運営です。大学生や高校生のみなさんが自分で興味のあるボランティアを探して登録できるというアプリになります。musbunのサイトに行くと、このアプリをダウンロードすることができます。あと大学生向けに「キャリシー」というアプリも運営しています。いろいろ企業さんでいろいろな体験ができますという感じです。みなさんキッザニアをご存知ですか?このキャリシーは大人版のキッザニアみたいな感じです。いろいろな仕事が体験できますので、みなさん大学生になったらぜひ活用してみてください。
2つ目が中小企業さんの困りごとを学生目線で解決するということを行っています。企業の方から学生にボランティアにきてほしい、新卒採用したいけどどうやったら学生さんにうちの会社に関心をもってもらえるかな?というご要望があります。そこで学生目線のアイデアで中小企業さんや社会福祉法人の困りごとを解決するという企画を提供することで企業と学生の両者をつなげていくというサービスを提供しています。
起業とは無縁の生活-運命的な友だちとの出会い
鈴村さん
ここまでいろいろお話しさせていただきましたが、自分は起業とは無縁の生活をしてきました。「この人ができるならば私もできるかも。なんか楽しそう!」ということをみなさんに想像してもらえたら私はとても嬉しいです。
私は豊田市の出身なのですが、わたしが小さいとき、おじいちゃんやおばあちゃんが多い地域で育ちました。そして、体を動かすことが好きで、学生時代は運動に打ち込んでいました。大学では、食への関心から管理栄養学科に進みましたが、入学当初は将来やりたいことがまだ明確ではなく、自分に合う道を模索していました。
そういう状況の中で運命の出会いがありました。免許を取るために通っていた自動車学校で、自分のやりたいことに全力でチャレンジしてる友達に出会うことができました。その子を見てこのまま大学生活をなんとなく続けていくのはもったいないなと思うようになりました。自分もこの友達みたいにいろいろな挑戦をしていこうと思いました。
いろいろな世界をのぞいてみる-自分の適性が見えてきた
鈴村さん
そこでいろいろなアルバイト、インターンシップ、ボランティアに参加してみました。いろいろなバイトにも取り組んでみました。遊園地とか、お寿司屋さんとか、ナナちゃん人形の前でビラ配りとか、ワールドカップのボランティアとかも行ったりしました。
あと友達とママチャリに乗って「体力もらえませんか?」というプラカードを持ちながら、旅をしたりしました。そうすると、プラカードを見た地域の方々が声をかけてくださったり、飲み物や食べ物を差し入れてくださったりして、旅を続ける元気をいただけました。いまお話してきたように、その友達と出会うことができたおかげで、いろんなことにチャレンジすることができるようになりました。
実際に動いてみると、自分に合うなと思うことと合わないなということを見つけることができました。例えば、新しいこと始めるのが自分は好きだなとか、人と話してると楽しいな、新しいところ行くの好きだなっていうことに気づくことができました。
自分は何をやりたいんだろう-恩返しをしたい!
鈴村さん
そういう色々な経験をする中で出会った大人たちがみなさん誇りをもって働いていたんですよね。そういう大人を見て自分は将来何をやりたいんだろう…ということについて本気で考え始めました。
そこで自分の幼少期の記憶がよみがえってきて、自分が小さいとき高齢者の方にお世話になったので高齢者の方たちに恩返しがしたい!っていう気持ちが一番強いことに気づくことができました。
そこから今すぐできることは何かなと思って、高齢者の福祉施設とか介護の施設とかに行くことになりました。ボランティアすることで福祉の分野ってこんなに面白いんだっていうことに気づくことができました。こうした経験を積み重ねる中で、福祉の分野の人手不足って深刻な問題なんだなってことに気づくことができました。
ビジネスコンテストに参加してみる
鈴村さん
ボランティアを通じて気づいた福祉の面白さややりがいを、どうやったらたくさんの学生に伝えることができるかな…と思ってモヤモヤしていた時に、またあの時の友達に会うことができました。そのとき、その友達がビジネスコンテストに挑戦していて、あなたも見に来ない?と誘ってくれました。その時はビジネスや起業には関心がなかったんですけど、友達が誘ってくれたので見に行ってみました。
そこで社会問題をビジネスで解決するっていう視点を初めて知ることができました。だったら自分も介護の世界で何か仕組みをつくれないかなと思って、やってみようかなっていう気持ちになってきました。こう振り返ると、自動車学校でこの友達に出会えたことが本当に大きなきっかけ、スタートだったなと思います。
そこでかたっぱしからいろいろなことをしました。介護施設にいっぱい500施設ぐらいに連絡してヒアリングさせていただいたり、見学やインターンシップに参加させていただいたりしました。そういった経験を基にビジネスプランを考えてビジネスコンテストに参加してみました。
最初のビジネスコンテストは本当にまだまだの内容でしたが、参加したときに審査員の方々からいろいろなアドバイスをもらえることで、ちょっとずつ内容を良くしてステップアップすることができました。5回目のコンテストで初めて入賞することができて、7回目のときに経済産業省さんのビジネスコンテストで入賞することができました。最初はまだまだでしたけど、いろいろな方々のアドバイスのおかげで自分の思いをかたちにすることができたなと思います。みなさんも自分の想いを大人の方に伝えてみる、ということをやってみて欲しいなと思います。
知識ゼロ、仲間ゼロ、お金ゼロでもできた!
鈴村さん
当時は、起業について相談したり一緒に挑戦したりできる仲間と出会えていなかったため、一人でのスタートでした。でも、このビジネスコンテストに出ることで学生の起業仲間と出会うことができました。あと末盛先生みたいに大学の先生と出会うこともできるようになりました。動いてみたからこそ、いまかたちにすることができたかなと思います。
知識ゼロ、仲間ゼロ、お金ゼロでしたけど、そういうわたしでも会社をつくることができました。もちろん大変なこともありますけど、自分が本当にやりたいことがあれば会社をつくる道が開けてきます。いろいろなチャレンジを積み重ねて世界を広げながら、自分が好きな道を選んでほしいなと思います。
大学4年間っていうとなんか長そうって私も思っていたんですけど、本当に一瞬で終わってしまいます。ぜひ充実した大学生活を送ってほしいなと思います!
すみません、今日は話しすぎてしまいました。以上です。みなさんご清聴ありがとうございました!!
司会
ありがとうございました。素敵なお話でしたね。すごいなと思いながら、聞かせていただきました。いまの鈴村さんみたいになるにはどのような学びをしていくといいのか。総合政策学部について少し説明させていただきますね。
「至近」というのが総合政策学部のテーマになっています。金山が12分程度にある太田川というキャンパスがちょうどいいんです。都会にも近いし、知多半島の自然の世界にもふれることができる。絶妙な位置にあると思います。
私は大須が大好きです。そこで大須商店街の方たちともつながりをつくらせていただいて、いま大須のお祭りにも学生たちがボランティアとして参加しています。その一方で、日本福祉大学は美浜キャンパスで長い歴史を持っています。そこで農家さんともつながりがあったりするんですよね。そこで産直の販売所が大学の近くにあるのですが、そこで11月に収穫祭のようなものがあるのですが、そこでの企画についても私のゼミ生が現在取り組んでいます。都市の楽しさと農業の世界もふれることができる。こうした大学や学部はなかなかないかなと思います。
いまやりたいことがふんわりしていても大丈夫です。総合政策学部は間口が広い学部です。法学、社会学、経済学、心理学、公共政策学など幅広い分野の先生がいます。みなさんの好きな分野をじっくり選んで深めることができます。
例えば、今日の鈴村さんのお話でいえば、ソーシャルビジネスについて学べたり、ファンドレイジングや社会調査に関する資格をとれたりするというカリキュラムになっています。多種多様な経験をみなさんのペースで積んでいけるのが総合政策学部の特徴かなと思います。みなさんと一緒にいろいろな景色を見ることを心より楽しみにしています!
鶴舞にあるSTATION Aiのお話もでましたが、愛知県内の私立大学で入っているのは数少ないかなと思います。日本福祉大学には起業につながるプラットフォームもありますので、ぜひみなさんの夢を総合政策学部でかなえて欲しいなと思います。
今日は本当に太田川にある東海キャンパスにお越しいただき、本当にありがとうございました!では、最後に鈴村さんから一言二言いただけますか?
鈴村さん
今日は素敵な機会をいただき、ありがとうございました。日本福祉大学の先生、本当にみんな優しくて、何かチャレンジするにはぴったりな大学だと思います。今日はわたしの話を聞いてくださって本当にありがとうございました!