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社会福祉学部2年生が「地域マネジメント実践Ⅱ」集中講義を受講しました

レポート
2022年02月03日

多職種連携教育の重要性

今、社会福祉の分野では、「多職種連携・チームアプローチ」が重要な課題となっています。それは、社会福祉の対象となる方々が複合的、重層的な課題を抱えており、一人の専門職だけでは解決・緩和できず、社会福祉士を始めとする様々な職種が協働・連携しながら支援をしていくことが大切であると言われています。

本学の社会福祉学部では、1年生の時期から、Inter Professional Education (多職種連携教育):異なる専門性を持つ学生たちが、同じ場所で同じテーマを、お互いに協力し合って学ぶ経験をし、これらの学びをとおして、互いの専門性の強みや限界性、協働・連携、チームとして支援の質の改善・向上につなげられる専門職養成を目指す教育実践を行っています。

地域マネジメント実践Ⅱ

この科目は1月の集中講義で社会福祉学部、看護学部の2年生の学生を対象に、3つのクラスに分かれて受講しています。さらに、教員の専門性を活かした「地域福祉」の小松理佐子教授のクラス、「医療福祉」の篠田道子教授のクラス、「子ども福祉」の渡邊忍教授のクラスに分かれ、1クラス20数名の学生たちが「多職種連携教育」を基盤として学びました。

子ども福祉クラスの学び

テーマ:「妊娠期から児童期までの切れ目のない支援を多職種から理解する」

1日目は、社会福祉学部の学生のみで、午前中は子ども福祉の新たな課題、多職種連携の必要性を講義で学び、午後は東海市の協力で子育て世代包括支援センター(母子保健型)、子育て支援センター、保育所等を見学し、多職種連携の実際を学びました。

2日目は2学部の学生24名が午前中は市役所、児童相談所で働く実務家をゲストに招き、現場の実際や事例をとおして学び、午後は提供していただいた事例を基に2学部の学生が6名ずつに4グループに分かれ、オンラインで事例検討を行い、全体での振り返りなど行いました。

3日目は、午前中は2日目と同じ学生24名がフォスタリング機関(里親等包括支援)のソーシャルワーカー、ファミリーホームの養育者をゲストに招き、基本的な理解や現場の事例の取り組み等を学び、午後からは提供していただいた事例を基に2学部の学生がオンラインで4グループに分かれ、事例検討を行い、全体の振り返りをとおして、チームとしての連携、多面的な視点のアセスメント、支援のあり方まで広げた学びの機会となりました。

参加した社会福祉学部学生の主な感想

  • 社会福祉学部と看護学部ではキャンパスが違うため、これまで話し合える機会がありませんでした。今回の講義や事例検討を行い、看護は「医療の視点」、社会福祉は「生活の視点」でアセスメントやプランニングを行い、意見交換する中で双方の視点からストレングスや課題が見えてくることが分かり、有意義な学びの時間となりました(看護学部学生の意見も一部含みます)。
  • 子ども分野でも小児科を始めとする医療機関と連携することもあり、学生のうちから多職種連携を学ぶことができ、双方の学生にとっても貴重で有意義な学びの機会をもらうことができ良かったと思います。次年度から始まる実習などにも活かしていきたいです。
  • 看護学部の学生の意見からこれまで自分たちでは気づくことができなかった視点や学びが広がり、これからも「見据える力」を広げていきたいと思いました。
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