Viewpoint 6

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 今年はOlimpic Year である.1996 年の米国アトランタ大会では日本は惨敗といってもよい成績だった.
ちなみにメダルの獲得数を国別でみると,1 位米国(金44,銀32,銅25,計101),2 位ロシア(金26, 銀21,銅25,計63),3 位ドイツ(金20,銀18,銅27,計65),アジア勢では中国が4 位(金16,銀22, 銅12,計50),で最高であり,日本は23 位(金3,銀6,銅4,計14)であった.
"スポーツは参加することに意義がある"とよく言われるが,体育・スポーツに係わる仕事をしている者にとっては,やはり寂し いものがある.私自身は中学2年生からバレーボールを始めた.中1 (1972 年)の時,ミュンヘン大会で 全日本男子バレーボールチームが金メダルに輝いたのがきっかけであった.

1年上に大変尊敬していた先輩 がいて,その先輩が進んだ高校に私も進もうと考えていた.明治大学付属中野高校というバレーボールの名 門校である(若乃花・貴乃花の出身校といった方がなじみ深いかもしれない).彼はその後,筑波大学,サ ントリーと進んで全日本チームに入った.私は高校受験に際し,"あなたが日本の6人に入れるわけがない" と母親に一笑されたこともあり,大学2年まで続けたものの,その時バレーボールへの夢をほとんど捨ててしまった.

 私のように運動能力が秀でていない者が,"日本代表になりたい"という夢を抱いたのは,間違いなく“強い 日本”があったからである.多くの若者が心惹かれる試合を,シドニー大会に期待したい.ガンバレ,ニッポン!(O)