Viewpoint 3

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 サッカーのワールドカップが花盛りである. 残念ながら日本は1勝もできずに予選リーグで敗退となった.
日本代表の試合ぶりに対し, "白い歯を見せながらプレーする必要はない", "点を取りに行く姿勢が足りない", "タレントきどりの選手はいらない", "闘争心ムキダシでプレーをしなければならない" 等々, かなり手厳しい批判が多い.言葉を変えると, "根性・気合が足りない"ということになろう. 非常に不思議なことである.
というのも, スポーツが "科学される" ようになってから, 最も批判されたのがこの "根性主義" だったからである.
確かに, 正されるべき状況はあった. すべてを "根性・気合" で片付けてきたことである. 特に発育期の子どもにとっては, "根性主義" が大変な弊害をもたらしたのも事実である.
しかし, 今回のワールドカップに限ってみれば, 少し "根性" を否定しすぎてしまったのではないか. というよりも, "根性" という言葉の意味する内容を認識しなおす必要があろう. スポーツでは, "根性" は否定できないどころか, "試合に勝ちたい・よい記録を出したい" といった motivation を高める上で非常に重要なものである.
(O)