ふくしを学んだ学生voice洞口菜々美さん

洞口菜々美さん

子ども発達学部(現:教育・心理学部)
子ども発達学科学校教育専修 2021年3⽉卒業

愛知県教育委員会 小学校教諭

日本福祉大学や在籍学部でどんな「ふくし」を学び、自分自身がどう成長したと実感していますか。

 この4年間で、「福祉とは、年齢や性別、障害の有無に関わらず誰もが何にも制限されず、幸せに暮らせるためにあるものである」と学びました。コロナ禍で新しい生活様式を余儀なくされ、以前は当たり前にできていたことが今ではできなくなってしまいましたが、その中でも人を思いやる気持ちがより芽生えたと感じます。マスクをしたり、消毒をしたり、何気ない行動がすべての人の暮らしを守っていると思います。
 私も以前は、福祉というとスロープを付けることなどお年寄りのことに目を向けがちでしたが、この4年間で、お年寄りだけでなくすべての人々が暮らしやすい世の中にすることが福祉の一番の目的だということに気がつきました。これは自分が成長するための一歩だと思います。

日本福祉大学で学んだ「ふくし」を、これから社会でどのように役立てたいと考えていますか。

 「福祉」というとバリアフリーなどが出てくると思いますが、それだけが福祉ではないと思います。性別、年齢、障害の有無などに関わらず、すべての人が何にも制限されず、やりたいことに挑戦できることだと思います。一人の社会人として差別的な発言をしないことや、子どもの育つ過程を支援していくことなど、自分の行動一つ一つに責任を持ち、誰かの笑顔に繋がる行動をしていくことが福祉となっていくと考えています。

どんな「ふくし」を未来に届けたいと思いますか。

 子どもたちを取り巻く環境が複雑化していますが、環境に左右され諦めることの多い人生にならないよう、明るい未来を歩むことができるよう支援していきたいと考えています。