はじめてのふくし21版
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62© 2004 Nihon Fukushi University要介護者などからの相談やその心身の状況に応じた適切な居宅・施設サービスを利用できるよう、ケアプランを作成し、市町村・事業所・高齢者施設などとの連絡調整を行います。高齢者や障害のある方の身体的特性や生活特性をふまえ、住みやすく安全な住環境を提案する専門家。福祉、医療、建築などについて幅広い知識を身につけ、ソーシャルワーカーや建築関係者などの専門家と連携を取りながら、適切な住宅改修プランを提案します。2級以上資格取得者は、介護保険制度のもとで、住宅改修費用支給の申請に係る理由書を作成することができます。また、各種の福祉サービスや福祉用具・介護用品・家具などの選択や利用方法のアドバイスなども行います。ビオトープ管理士は、専門性の異なる「計画部門」と「施工部門」の2部門があり、さらに難易度によって1級と2級に区分されています。地域の自然生態系の保護・保全、復元、創出の理念や、野生生物などの調査技術をふまえ、〈計画管理士〉は都市計画、農村計画など広域的な地域計画のプランナーとして、〈施工管理士〉は設計・施工にあたる事業現場担当の技術者として活動します。病院業務をスムーズに機能させるため、患者や外部との折衝を担当し、医師や看護師などが本来の仕事に専念できるようサポート、IT化が進む病院内のあらゆる事務手続きや処理に携わります。手話の技術によって、健聴者(耳が聞こえる人)と聴覚障害者のコミュニケーションを援助します。手話通訳士には年代・地域による手話表現の違いや場面による使い分けなどを瞬時に理解する能力も求められます。福祉用具を必要とする高齢者や障害者に対し、必要な福祉用具の選択の援助や、利用の支援、使用状況のモニターや評価などを行うことのできる専門家です。この資格の学習を行うことにより、福祉用具の選定や相談、利用指導などの業務を行う場合に役立つ知識・技術を習得することができます。情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。情報システムを構築・運用する技術者を対象とした「基本情報技術者」、情報システムの利活用者を対象とした「ITパスポート」、業務で個人情報を扱う人などを対象とした「情報セキュリティマネジメント」などの資格が含まれます。在宅の高齢者や障害者の住まいを訪ね、食事や入浴、排泄、衣服の着脱や移動などの介護サービスや、調理、洗濯、掃除、買い物など家事援助サービスを行います。保健・医療など他の機関との連携が行えるよう、連絡調整能力も求められるようになってきています。ホームヘルパー2級の資格が2013年度より「介護職員初任者研修」に変更になり、資格制度が新しくなりました。制度変更に伴い、介護福祉士になるためにはこの介護職員初任者研修課程を受講し、さらに「介護福祉士養成のための実務者研修」を受講する必要があります。施設(特別養護老人ホーム、老人保健施設など)と居宅サービス事業所(訪問介護、通所介護など)①地域包括支援センター・高齢者生活福祉センター・老人保健施設・病院など②建築設計事務所や住宅設備メーカーなどの企業①建設会社②工務店③住宅メーカーなどの企業環境を重視するさまざまな自治体、民間企業病院、診療所、歯科医院など行政機関・団体・企業など聴覚障害者がいるところや、病院や役所など聴覚障害者が出向いていくところすべてが活躍の場居宅介護支援事業所、福祉用具貸与事業所、特別養護老人ホーム、リハビリテーション病院など情報通信産業、さまざまな自治体や民間企業のIT利活用者介護保険制度のホームヘルプ事業を実施している法人(市町村社会福祉協議会、その他の社会福祉法人に加え、医療法人、営利法人、生協、農協、NPOなど)資格名ケアマネジャー(介護支援専門員)福祉住環境コーディネーター1級〜3級一級・二級建築士建築士法によって定められた国土交通省認定の国家資格であり、建物の設計から工事監理等の業務を行う建築の専門家です。一級建築士(国土交通大臣の免許)、二級建築士(都道府県知事の免許)は、建物の規模と構造の差で区別されています。ビオトープ管理士2級(計画・施工)医療事務手話通訳士福祉用具プランナー情報処理技術者(基本情報技術者、ITパスポート、情報セキュリティマネジメントなど)介護職員初任者研修(旧 ホームヘルパー2級)資格内容資格が生きる職場マネジメント系・福祉工学系・スポーツ系その他

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