はじめてのふくし21版
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58© 2004 Nihon Fukushi University※本学における資格取得要件は、本学ホームページ等でご確認ください。社会福祉士は、地域包括支援センター、在宅介護支援センターをはじめ福祉事務所や福祉団体等のソーシャルワーカー、社会福祉施設の生活相談員、生活指導員など、相談・援助・調整系の職種を指す国家資格です。心身の障害や社会環境上の理由で日常生活に支障がある人の福祉に関する相談、福祉サービス関係者との連携・調整やその他の援助を行います。また、社会福祉士を任用・採用条件とする職種・職域が広がっています(例 スクールソーシャルワーカー)。もともとは各地方自治体の福祉事務所に勤務するための任用基準ですが、現在はさまざまな分野の社会福祉施設で、採用時の資格要件としてあげられることがあります。福祉事務所や身体障害者更生相談所で身体に障害をもつ人やその家族から相談を受け、リハビリテーションや社会復帰に関する指導などを行う身体障害者福祉司のための任用資格です。福祉事務所や知的障害者更生相談所で知的障害者に関する日常生活、就職、施設入所などの相談、指導を行う知的障害者福祉司のための任用資格です。児童相談所に設置され、児童相談所長の命を受けて、担当区域の児童の保護その他児童の福祉に関する相談に応じ、専門的技術にもとづいて指導を行います。相談内容は心身障害・養護・非行関係・育成など多岐にわたりますが、近年、児童虐待の相談件数が増えています(卒業後、「指定施設」において1年以上の実務経験が必要となります)。児童福祉施設に勤務し、子どもが豊かな人間に成長するよう、生活指導や学習指導、生活上のアドバイスなどを行う専門職員。児童相談所や学校との連絡、親との連絡・面接など、子どもの教育と社会関係の調整や、施設職員のスーパーバイザーの役割も担います。身体や精神の障害があることにより日常生活を営むことに支障がある人の心身の状況に応じた介護を行い、またその人やその介護者に対して介護に関する指導を行う専門職の国家資格。施設系では介護職・ケアワーカーとして、在宅系では訪問介護員として活躍します。学校を拠点に、子どもたちを取り巻く不登校や虐待などの問題について家族や学校との橋渡しをしたり、地域社会と連携を取ったりして、子どもの立場に立って解決する専門家です。①高齢者福祉施設、障害者福祉施設、児童福祉施設など社会福祉施設(指導員)②医療機関(MSW:医療ソーシャルワーカー)③相談機関・社会福祉協議会など(地域福祉にかかわる専任職員)④国家公務員・地方公務員(施設の社会福祉職/福祉事務所の一般行政職)⑤介護保険事業者など①精神科・心療内科設置の総合病院②精神科の医療機関③精神保健福祉センター④福祉ホーム・生活訓練施設⑤保健所⑥デイケア施設など①地方自治体の福祉事務所(ケースワーカー)②高齢者福祉施設・障害者福祉施設(生活指導員)など各地方自治体の福祉事務所・身体障害者更生相談所(専門職員)各地方自治体の福祉事務所・知的障害者更生相談所(専門職員)都道府県および政令指定都市の児童相談所児童養護施設・知的障害児施設・肢体不自由児施設・母子生活支援施設・児童更生施設・情緒障害児短期治療施設・児童家庭支援センターなどの児童福祉施設①高齢者福祉施設②介護老人福祉施設・介護老人保健施設や、訪問介護・通所介護など居宅サービス系の介護保険事業者③身体障害者更生援護施設・知的障害者援護施設・精神障害者社会復帰施設④行政機関や社会福祉協議会など学校資格内容資格が生きる職場資格名社会福祉士精神保健福祉士精神科ソーシャルワーカー(PSW)という名称の国家資格。精神保健福祉領域のソーシャルワーカーとして、精神的健康に問題を抱える人の葛藤を和らげ、社会復帰を援助する専門家として、心理的援助や福祉サービスを行います。高ストレス社会といわれる今日、医療、保健、そして福祉にまたがる領域で、その役割はますます重要になっています。社会福祉主事任用資格身体障害者福祉司任用資格知的障害者福祉司任用資格児童福祉司任用資格児童指導員任用資格介護福祉士スクールソーシャルワーカー参考資料 資格からみる職業分野社会福祉系・任用資格系

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