はじめてのふくし21版
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5「ふくし」の仕事高齢者や障害のある人たちの介護サービスをおこなうのは、社会福祉協議会をはじめ社会福祉法人(地域の福祉を支える民間組織)や民間の指定業者、農業協同組合(JA)、生活協同組合、非営利活動法人(NPO)などです。自宅で生活する人の介護をする代表的な仕事は訪問介護員(ホームヘルパー)です。自宅での生活がむずかしい場合は、高齢者のための特別養護老人ホームや老人保健施設、医療施設(病院)などのほか、障害のある人たちにもさまざまな施設が用意されています。そこには、ソーシャルワーカーやケアマネジャーがいて、介護などに困る人の相談にのっています。高齢者や障害者に医療や保健の専門職の協力が必要な場合には、医師、看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理セラピスト(臨床心理士の資格を持つ者が増えている)などが協力します。理学療法士(PT)は、運動能力など身体の働きの低下を防いだり、障害を改善したりして自立を助けます。作業療法士(OT)は、食事など日常生活に必要な作業や動作の訓練、運動機能の回復を支えます。言語聴覚士(ST)は、言語や聴覚に障害のある人のコミュニケーションなどの機能回復をおこないます。心理セラピストは、心の相談にのったり、心理テストをおこなったりします。43© 2004 Nihon Fukushi University

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